アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その287 "Justice has been done." の巻

 オバマ大統領は、パキスタンビン・ラディンを殺害したことを発表しました。その中で、"Justice has been done."という一文がありました。
 「正義は成し遂げられた」とでも訳すべきでしょうか。

 イスラム過激派によるテロのみならず、テロというものに対しては、管理人も反対です。許してはいけない行為だと思っています。

 しかし、オバマ大統領が言った"Justice has been done."の一文には、うまく説明できないのですが、違和感があります。「正義」という言葉。誰にとっての正義か?アメリカでのテロが起こった時、計画した人にとっては、まさしく"Justice has been done."の心境だったかも知れません。そして、その首謀者とされる人を殺害したとき、それを指示した人にとって、"Justice has been done."だと思います。

 目には目を。。。のように見えるのです。

 忘れてはいけないのは、テロの犠牲になった方々は、本来何も関係がない人たちがほとんどであること。この人たちにとっての「正義」は?やはり今回のアメリカがとった首謀者殺害を成し遂げること?

 仮にこれで「正義は成し遂げられた」としても、この先テロからフリーな世界になれるのか?管理人は、かなり疑いを抱いています。

 人生の半分以上をイスラム教徒主導の社会と関わって過ごしている管理人ですが、断食が始まる2か月あまりの間に、あたらな報復が起こるのではないか?と不安を覚えます。