アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その515 Merdeka! Merdeka! Merdeka! の巻

 今日はここインドネシア共和国の第67回目の独立記念日。昨日は朝からおよそ半日ほど大統領の演説があり、テレビ中継をななめに聞きながら部屋で仕事をしていました。

 今日はインドネシア全国で独立記念式典が挙行され、最大の式典は首都ジャカルタにある独立宮殿で各国大使などの臨席のもと厳かに執り行われたようです。それもずっとテレビ中継。

 最近、テレビでは独立記念日をテーマにした番組が多く、また市民への街頭インタビューも放送されています。でも、正直なところ独立記念日よりも市民の多くは頭の中がイスラム教の断食明けの大祭を祝うための帰省で一杯。

 ここ数年、インドネシアは目覚ましい経済成長をとげ、町や人々の生活が大きく変化しています。一方で、成長の波に取り残され、貧困を余儀なくされている人もいます。テレビのトーク番組などで、よく耳にする言葉は、
汚職からの独立! 貧困からの独立!」
です。
 
 確かに、毎日のように貧困層の市民の日常生活を紹介する(?)テレビ番組がありますが、確かにすごい。もっと社会福祉が整って、最低限の生活環境が保障される社会になればなあと思います。

 ところでインドネシアに滞在して、こちらの人々の日常を見ていて、「なんでこうなの?」、「もっと工夫しないか?」と不満や不便さを感じることが多々あります。インドネシアの現実とそれに不満を感じる自分を第三者的視点から考えると、「もしかして戦後直後の日本にも似たようなことがたくさんあって、それを見た進駐軍は何かと嘆いていたのかもしれないなぁ。。。」と思っています。

 インドネシアは今大きく変わろうとしています。成長を先に経験した日本は、彼らの成長を支援すべきかと思います。