アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その732 国民性比較? の巻

 夕べ、テレビで日本を含む5カ国ほどの人々に対して、親切度を調査した様子を放送していました。

 店の近くに持ちきれないほどの荷物を抱えようとして、困っている女性の仕掛人を見た人々はどうするのか?というもの。

 インドネシア人の反応は意外でした。

 ほとんどが、仕掛人が物を持ちきれないことを見てわかっていても、手伝って上げますよ、と声をかける人がいないこと。どの国でも1時間の時間制限で何人が手伝うか調査していましたが、インドネシアでは2人だけ。1人は若い女性、もう1人は男性。

 手伝った若い女性に、なぜ手伝ったのか?とインタビューすると、
「だって困ってるみたいだったから。普通、インドネシア人は手伝ってほしい時は、手伝って!というけど、彼女は何も言わなかった。でも、困ってると思ったから、おせっかいかとは思ったけど、手伝ったの。」
という答え。
 続いて、手伝わずに通り過ぎたおばさんに同じことを聞いてみると、
「だって、インドネシア人は手伝ってほしい時は、手伝ってほしいというんだもの。」
と、手伝った女性と同じことを言っていました。

 ふと気づいたのです。
「そういえば、管理人もインドネシアでは、何かと周囲に人に手伝って!と言っている。知らない人でも、そこにいる人に。」
Mas! Tolong donk!(お兄さん、お願い!)
って。

 黙っていてもす〜と人が来て手伝うのは、高級ホテルや高級スーパーだなぁ。。。路上では、何も言わなければ何もしてくれない、そんな気がしてきました。

 自分で言わなくても、周囲で見ている人が他の人に、
「手伝ってやって!」
という場合も多いですね@インドネシア

 あの番組では、一見してインドネシア人は無関心な国民に見えますが、意外と誰かが見ている、直接言わなくても、誰かが言って助けてくれる、そんな国民だと思います。

 ところで、我が国日本は?というと、テレビでは結構多くの男性が、躊躇しながらも、す〜っと助けてくれる人が多いことに気づきました。
 日本人は、
「手伝いましょうか?」
と言葉にして行動をするのが苦手。でも、黙って現れて、手伝ってあげるのは得意らしい。
 これ納得!