アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その800 過去は過去、未来を見て進むんです の巻

 一昨日の夜、インドネシアのちょっと偉い面々との会食がありました。いろいろな話をする中で、その方たちから出た言葉。

「我々は誇りに思いますよ。この仕事を日本と提携してできることを。学ぶべきことはたくさんある。日本をモデルに我々が手がけた事業をご覧になりましたか?」
と、仕事の例をいくつか話してくださいました。

「私もインドネシア人がこんなに親日的であることを誇りい思います。東日本大震災の時も、大統領が日本を訪問して、また支援物資も送ってくれました。これはなかなかできないことです。」
というと、
「あぁ、我々インドネシアからの支援規模は、日本にとって何の意味もなさないほど小さなものっだったでしょう。だけど、私たちはほおっておけなかったのです。日本があの津波で苦しんでいることを。」
と、インドネシア人特有の「微力でも寄り添う」民族性を思わせる言葉が。

 別のインドネシア人が、
「しかし、過去の戦争ではインドネシア人も苦労した。だけど、それはそれとして今、親日的であり、政府、民間レベルで友好関係を築き、それを大事にできていることは、やっぱり良いよなぁ、、、と思います。あの戦争では、インドネシアに残留した日本兵たちが独立戦争に身を投じたことだって、我々は知ってるよ。」
と。
「私は詳しくを知らないのですが、おそらく当時のインドネシア人も他のアジア諸国の人々と似たり寄ったりの苦しみを経験したことと思います。でも、こうしてたくさんの日本人がインドネシアへ行き、インドネシアからも日本へ人がやってくる、和やかな雰囲気の中で往来できることは大切にしなければならないと思っています。」
というと、
「あぁ〜、我々は歴史は歴史としてとらえているだけで、すんだことはすんだこととして、今は将来の日本とインドネシアが互いに共栄共存できることだけを願っているのです。それも我々の自慢の一つですよ。」

 中年男性たちでしたが、管理人とほぼ同世代のインドネシア人の考え方がこんな風に穏やかで、落ち着いた物腰で話ができることをうれしく思いました。

 ちょっとほっくりした会食会でした。