アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1007 伝統製法の塩と砂糖 の巻

 バリ島にある2つの地域を訪問しました。1つは漁村、もう1つは農村。

 漁村では、伝統製法による製塩を見ました。海からくんだ海水を塩田にふりかけ、最終的に塩をとるやり方。

 朝8時から海水汲みと塩田に海水を散布し、3時間ほど放置すると砂の表面に塩の結晶ができるのだそうです。


その結晶がついている砂ごとかき集めて、極めてシンプルな濾過装置に入れ、染み出る濃度の高い海水をため、その海水を天日干しすると塩が出来上がるのだそうです。天日干しも訳3時間、長くて4時間だそうです。

 塩作りの決めては太陽、つまり日差し強さだけのようです。いくら天気がよいといっても雲が多い晴れの日はうまく塩ができないそうです。ましてや雨の日はだめ。
 1キロ3万ルピア(約300円)でした。昨年訪問した塩田と同じ地区ですが、所有者が違う人でした。


 次に行ったのは、ヤシ砂糖を作る農家。

 かまどにかけられた大きな鍋で、ヤシの樹液がぐつぐつ煮詰められていました。

 これも3〜4時間に詰めて、型にいれ(型はヤシの殻)成形、完成。ヤシの殻1つ分で2万5000ルピア(約250円)だそうです。


 高いヤシの木に登って、樹液を集めるのですが、樹液自体の味は甘い汁です。とはいえ、甘みと渋み(えぐみ)が混ざった感じでした。

 伝統製法を継承するのは、なかなか大変なようですが、廃れてほしくないものです。