アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1129 「ます」をとるんですよね? の巻

 インドネシアの大学で日本語専攻の学生が卒論を書いているのですが、彼女の質問はなんだかわかりにくいです。

 「飲み水」の「飲み」は、「飲みます」の「ます」をとって「水」を付けたかたちですよね?
 「食べ物」の「食べ」は、「食べます」の「ます」をとって「物」をつけたかたちですよね?
 
 はっきりいって、管理人は「ます」をとって何を付けるというような考え方をしたことがなく、かたや、この学生は何かと「ます形が・・・」と言う言い方をします。外国人日本語学習者の日本語学習法は、「ます形」というのがあらゆることに対して基本なのか?よくわかりません。

 日本語の複合語の研究をしているというのですが、彼女の質問は複合語そのものの研究というよりは、単なる語源調べではないか?と思いはじめてきました。
 指導教官はどの程度、この学生の卒業論文の中身を把握しているのか?最近、そっちもかなり気になってきました。
 彼女には、
「私に相談や指導を受けるよりも、指導教官によく話をして意見や指導を受けた方が、のちの口頭試問でも困らないのではないか?」
といっているのですが、あまり聞く耳をもたず。。。
 指導教官は指導教官で、日本語とインドネシア語が対等にできる人に指導を受けるように、と言っている始末。
 もしかして、教官自身があまりよくわかっていないのか?

 その大学の学生に聞くと、みんな「ます形」で「ます」をとって、、、の説明をしだすので、外国人はみんなそうなのか?と思い、日本に留学して日本語を学んだ外国人何人かに聞いてみました。彼らの答えは、
「あ、それは飲むと食べるは動詞の種類がまず違いますよね。五段活用と一段活用でしょう?ますをとって何かを付ける?と考えるよりも、飲み水、食べ物は、単語として覚えるものじゃないかと?あれ?」
と、言っていました(笑)。

 日本語の世界、難しいです。