アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1195 台湾総統府見学 の巻

 先日、台北にある台湾総統府を見学に行きました。昨年9月に行った時は、三日前までに事前予約をしていない場合は入館できないと立て看板があったので諦めました。

 今回は3日前に総統府に電話で予約しようと思い、電話したところ、団体で大人数でなければ旅券等の身分証をもって直接きてくださいとのこと。
 言われた通りに行ってみると、行列は長かったものの、誰も予約しかたどうかのチェックはされていませんでした。入り口手前で、手荷物検査があるだけでした。ここで危険物(ナイフ、ライターなど)は預けなければならず、出口で番号札と引き換えで返却してくれるようでした。

 この手荷物検査のアナウンスで爆笑。
 係員が、中国語で説明していましたが、ぽつりぽつりではありますが、日本人の家族旅行者がいました。日本人だから日本語で説明しないと、と思ったのでしょう。係の男性が頑張って日本語を話し始めました。
「あぁ〜、ここ あと、鞄、かけてください。あ〜、テン、テン、あぁ〜、テン」
 管理人の数人先に立っていた家族のお母さんが、
「荷物、かけるんだって。どこにかけるんだろう?」
と言い出し、お父さんが、
「荷物、あ、、、そうだなぁ・・・」
と。

 再度、同じ調子の日本語で案内がありました。すると、お母さんが、
「どこにかけるんですか?」
と質問。
 見るに見かねたバイリンガルの男性が、
「この先に手荷物検査がありますので、鞄を開けてください、とおっしゃっていますよ」
と通訳すると、お母さんは、
「あぁ〜、開けるのね。かけるんじゃなくてね。。。あっはっは」
と。 周りにいた中国人(大陸)の観光客は爆笑していました。

 見学に来ていたのは、多くが大陸からの観光客でした。専用の案内人が付いて、館内の展示物を丁寧に説明していました。一人挙動不審な男性がおり、いきなり歴代の総統の顔写真を
「シャオリーベン!」
と言って殴りました。大きな物音に、グループの中国人もぎょっとし、そばにいた何人かわからない外国人もびっくりしたと同時に、その男性を睨みつけました。
 すると、その中国人男性はにやけた顔つきで、人ごみみまぎれるように逃げて行きました。

 これまで何度となく台湾を旅行していますが、一度も嫌だと思ったことや不快感を覚えたことはありませんでしたが、今回のこの出来事はとても残念なことです。台湾の人ではなく、そこに来た外来者によ不愉快な行為。

 あの日から数日間、あの男性がやったことは、管理人の頭を離れることはありませんでした。ちょっとしたトラウマになりそうです。

 そうそう、手荷物検査の話にもどりますが、館内の見学し終え出口に行くと、大きな机にずら〜〜〜〜っと列ぶ刃物とライター。数では刃物の方が多かったです。何のために刃物を持ち歩いているのか?意味不明。。。
 これはこれでちょっと怖かったです。