アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1183 インドネシアの教員 の巻

 今朝のニュースでは、教員が生徒の保護者に暴力を振るわれ、鼻を大怪我、入院した話が報じられています。生徒が学校に図画の道具を持って行かなかったことを注意した教員に腹を立てた保護者が、学校に乗り込み、殴ったという。教員が教員室に駆け込んだのを追いかけたとか・・・。

 今朝のケース以外にも、最近このような事件は珍しくないようで、他の学校では、教員が保護者からの暴力により意識不明の重体に陥る事態も発生。

 テレビニュースでは、「今時の教員という専門職は、ここまでリスクが高いものなのであろうか。」と結んでいました。
 街角インタビューでは、
「自分の子供が学校で罰を受けても、基本的には問題にしない。なぜならば、教員は、親に代わって、親のしつけのサポートをして子供を育てているわけだから。」
という声や、
「基本的には学校の罰は問題がないと思う。ただ、体罰も度が過ぎるのは賛成できない。」
という声が紹介されていました。

 保護者の態度、考えは置いといて、子供が何かされた!しかえしだ!という短絡的な考え方が横行するようでは、本当に教員も熱意を持って教員になったとしても、親の顔色を伺いながらびくびくして学校で仕事をするようになるのでしょうか。

 日本でも、モンペ(モンスター ペアレンツ)と言うのが言われ始め久しいですが、インドネシアもそうなり始めているのかもしれません。

 管理人が知る30年前のインドネシアの教員と言うのは、昭和初期の日本の教員のような威厳があったように思います。

 今は、それもないような・・・。