今週始まった東京国際映画祭。今回はインドネシア映画が多数招待されています。管理人は、その中からEmmaという作品を鑑賞しました。
1950年から60年代前半の時代設定で、舞台は南スラウエシのマカッサルとその近郊の農村。原作は、現インドネシア副大統領の母ということで、話の内容が実話だったのかフィクションだったのか???(笑)
ストーリそのものにはあまり興味がありませんでしたし、申し訳ないですが、あまり感動する内容でもありませんでした。しかし、映画に出てくる風景は、懐かしいものであり、また農村で女性たちが織る絹のサルン(腰巻用の布)には関心がありました。
もう25年ほど前、管理人はマカッサルに数ヶ月ほど住んだことがあり、人々の生活が描かれている場面、人々が話す地方語のサウンドを懐かしく思いました。
マカッサル周辺の農村では、古くから養蚕が盛んで、絹織物が特産品です。管理人も絹のサルンや絹で仕立てたマカッサルの民族衣装を持っていますが、機械織りではなく手で織る布ゆえ、身につけて心地よいものです。
インドネシアは、日本人にとってバリ島やジャワ島がその全てを代表するかのようなイメージですが、こうして他者が描くマカッサルの生活を見ると、あの街も歴史、文化、習慣が多様だと今更ながらに感じさせられます。
正直な所、マカッサルという町があまり好きではなかった管理人ですが、昨日の映画を鑑賞して、新しい興味関心が湧いてきました。最後に行ったのは、10年近く昔だったと思いますし、この先、もう行くこともない場所だと思いますが・・・(汗)。
まだまだ東京映画祭、続きます。
機会があれば、また作品を探して観に行きたいと思います。