アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1149 韓国の大学入試と日本のそれ の巻

 先日、韓国の大学入試の様子がニュースになりました。あの国は、国を挙げての一大行事?のようで、遅刻しそうな受験生はパトカーまでが会場への送り届けをアシストするそうです。保護者はお寺?のようなところで、必死に拝んでいる様子など、日本では考えられないものです。

 また、シンガポールは、今や日本を抜いた先進国ですが、この国は小学校卒業時点で人生の選択肢がほぼ決定するシステムを採用しています。教育の分野では、教育の複線型というのでしょうか。いわゆるホワイトのコースとそうではないコースが、小学校卒業時点の卒業国試で振り分けられるのだそうです。

 わが日本はといえば、どういう小学校、中学校、高等学校を卒業しても、大学進学への道がありますし、また、大学入試も多様化しています。いわゆる学力を問わないに等しい入試も多く見受けられます。入試で学力試験がないのは良いとして、あくまでも入学後に十分学習についていくことができるという前提での入試多様化であるべきだと思います。

 どの国の制度も一長一短があると思います。

 インドネシアのように、特に国立大学の場合、能力勝負で受験する場合、大卒の価値も高いですし、また、それだけの能力を備えた人材を輩出できると思います。そしてまた、インドネシアの学生たちは本当によく学びます。昔、管理人がインドネシアの某大学に入っていた時、同じアパートに住んでいた学生たちは、昼すぎに帰宅、昼食後、昼寝、夕方起きて勉強、夕飯、また勉強、11じ頃に寝て、朝五じすぎには起きて準備。そんな生活でした。当時は、今以上に生活が豊かな家庭の子弟が学ぶ場所が大学でしたので、アルバイトなどに勤しむ必要もなく、大学は勉強のみ!が学生の生活スタイルでした。

 日本は、大学とアルバイトと遊びと・・・で、やることが多すぎますね(笑)。

 管理人が学生の頃の大学進学率は3割強、2016年の統計では6割くらいのようです。約倍になっていますね。日本の大卒の能力、価値もそれに見合ったものでしょうか?考えさせられます。