アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1139 エリ、エリ、レマ、サバクタニ の巻


 昨日はカトリック教会の暦では、「受難の主日」、別の言い方では「枝の主日」と言われる日でした。この日から、復活祭(イースター)に向けての聖週間が始まります。
 通常のミサと違うのは、ミサの開祭の部分で、主のエルサレム入城が記念されることです。聖堂の外から、みんなで行列をして聖堂にはいる形式をとる場合と、司祭と奉仕者が代表して聖堂にはいる形式があります。
 いずれも、みんなが棕櫚の枝を手に持っていることも特徴と言えるでしょう。

 この受難の主日の聖書の朗読箇所が決まっていて、イエスがポンティオ・ピラトのもとで裁きを受け、十字架にかけられる場面を読みます。

 その中で、イエスが大声で叫んだ言葉、それが
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ
です。ヘブライ語で、「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか。」という意味だそうです。

 先日、映画「サイレンス」を鑑賞し、また偶然見ていた番組では、長崎の隠れキリシタンの紹介をしているのを観ました。日本ではイエズス会フランシスコ・ザビエルキリスト教を伝えて以来、各地にキリスト教が広まっていったのですが、途中、禁教令が出され、厳しく取り締まりを受けた時代もあった、そう歴史ではあっさりと習います。
 しかし、あの取り締まりの中で、頑なに信仰を守り通し殉教した日本の信徒の気持ちに思いを寄せるに、それは管理人には到底その身になって理解できるような簡単な、軽いことではなく、それゆえに自分の信仰生活はいかに?と重くのしかかってくるような気がします。

 今週は、どんどん復活祭に近づいていくことを実感しながら、有意義な時を過ごしたいと思います。