アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1364 インドネシア共和国独立73年目の8月17日、そしてバリ島ヒンドゥー教の葬儀 の巻

 なんということか、今朝は大雨でした。7時10分からインドネシア共和国独立記念式典があるというのに、こんな大雨ではどうするの?と 思いながら車で出発。思った通り、普段は渋滞しな道が渋滞。ヒャ〜〜〜。それでも7時には会場に到着。次にまた思った通り、かなりの人が遅刻してきました。開始時間を遅くして、概ね集まった頃合いをみて開始ということに。

 そうそう、式典では必ずインドネシアの国歌を歌うのですが、いつもは1番だけで終わるのに、今日はなぜか3番まででした。2番、3番はあまりちゃんと覚えていない・・・(汗)。

 式典から急いで戻り、着替えて次の目的地へ移動。それは、今日、滞在先のそばで大きな葬儀があり、数日前に今日の葬儀のことを教えてくれた人がいて、昼からということでしたので行ってみました。
 バリ島のヒンドゥー教にもカーストがあり、日常生活ではほとんどそのカーストが何かを大きく不利にしたり有利にしたりはないようですが、葬儀となるとカーストが一目瞭然です。
 実は昨夜7時前に滞在先の前の道路を、黒い牛の棺を乗せたトラックが走って行きました。今日の葬儀に使う棺です。黒い牛の棺は、カーストが上の人しか使えないものです。

 さて、大きな葬儀ですし葬儀に関わる人も大勢ですので、道路は閉鎖され、車やバイクは通行止めになります。何組ものガムラン部隊、棺を担ぐグループ、副葬品を運ぶグループ、などなど村中総出の葬儀でした。




 葬儀といっても、今日は火葬でした。火葬というと日本のような火葬を思うかもしれませんが、バリのヒンドゥー教の火葬はそんな火葬ではありません。村ごとにある火葬場(広場)で火葬します。


 撮影はドローンが・・・(汗)

 12時に葬い行列がスタート、棺に火が入るまでにかかった時間は2時間ちょっと。

 バリ島のヒンドウー教徒にとって、葬儀は人生で省略できない重要な儀式で、悲しみの儀式ではなく盛大に執り行うべき義姉にだと聞きました。確かに、皆さん笑顔で明るく、そしてガムランも力強いものでした。

 バリ島に滞在していても、なかなかこうした葬儀に遭遇することはないのですが、この8月は、この数日間がヒンドゥー教の暦によれば、葬儀や結婚式に良い日だそうで、結婚式はそこかしこで行われていました。

 きっと、明日、明後日も、まだまだ結婚式がありそうです。