今日は東日本大震災発生の日でした。あの日のことを思い出してみようにも、まずはどんな天気だったのか、自分がいた場所がどのくらい揺れたのか、はっきり思い出せません。ただ、雨は降っていなかったし、かといって、暖かい春の陽気だったかといえば、そうでもなかったような。近所の人の家にいたのですが、その家は激しく揺れた記憶がなく、ただ長い時間揺れていたような気がします。
幸い家族、親戚の被災者はなく、地震発生後からしばらくの間、ただただ自分のことだけを考えていればよい状態でした。自宅は高層階にあるため、家具類が散乱し、飼っていたらんちゅうは水槽の壁面に頭をぶつけたのか、変な顔つきをして死んでいました。
今日、用事があり丸の内、有楽町、銀座へ行きました。人出はそう多くなく、スイスイ用を足しながら銀座へ向かいました。
東京駅の国旗は半旗でした。
丸の内のオフィスビルでは、黒いリボンが風に吹かれていました。
昼過ぎ、銀座松屋で用を済ませ、昼ごはんを食べに別のビルへ。食べ終わって外に出ると、ちょうどそのビルの前に人が集まっていました。なんだろうと思い信号待ちをしていました。
「あ!そうか・・・。和光の鐘がなるんだ・・・」
と、横断歩道を渡らずに、その時を待つことにしました。
このすぐ後に鐘がなりました。歩いている人も交差点の車も、そこに止まっていました。
特別な時なのです。
あのときは・・・。