アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その697 宮原眼科でチョコレートを買う の巻

 年度末に台湾へ行った時。あまり細かに下調べをしない管理人は、あの日も翌日行く地域の情報をネットで検索していました。

「あれ〜。こんなおしゃれな店があるんだ。。。駅の近くらしいから行ってみよっと!」
と思って就寝。

 さて、「台中」に着いたはずの私は、ネットで読んだ記憶どおり、「台中駅」周辺に宮原眼科があると探してみました。ネット情報では、駅から迷いようが無いというような書き方でしたし、赤煉瓦の建物でわかりやすいとも書かれているので、安心して駅周辺を探しました。でも見つからない。。。なんで?


台中駅はこんな感じの駅舎。



なんだか懐かしい駅の窓口。


改札口。


 駅前にある大きなホテルのフロントで聞いてみました。すると、
「宮原眼科は台中にあります。ここは台南です。」
との答え。

 ギャ〜〜〜〜!自分は今「台南」にいるにも関わらず、頭の中では「台中」にいると思い込んでいた管理人。ドヨ〜〜ン。。。仕切り直し!翌日は台中を経由する予定でしたので。

 ハプニングの末、結果的には無事「台中にある宮原眼科」に行きました。


 店の雰囲気は、チョコレート屋さんという感じはなく、西洋の映画に出てくるような図書館みたいな感じ。表は赤煉瓦で、中は薄茶色の木製の書庫や本棚のようなラック。漢方薬屋さんのような引き出しの棚もありました。


 チョコレート。いろいろな味や形のチョコレートがありました。値段はそれなりに高いと思いますが、買って帰り、東京で食べてみました。うん!おいしい!!!

 チョコレート以外にはお茶、そして、アイスクリームもありました。店の一階は販売コーナー。二階は多分、食事かお茶が飲める飲食店部門になっているようです。予約が必要なのか?フリーでは入れないような感じでしたので、未確認です。

 観光客というよりも、地元の若者で賑わっているチョコレート販売コーナーと、おしゃれなアイスクリームカフェという感じの宮原眼科でした。なぜチョコレート屋さんが宮原眼科なの?って。。。

 日本の統治時代に、眼科医・宮原武熊が1927年に台中で開業した眼科医院で、北區雙十路に現存する台中市長官邸は、かつてこの宮原武熊の邸宅だったとのこととか。
 戦後、宮原武熊が日本に帰国した後、この建物は、台中市衛生院、第一性病醫院、北方餃子館、中大理電髪廳、全泰計程車汽車行、合紙業公司、青年戰士報、聖林補習班、東洋計程車汽車行、遊覧車出租公司、台灣日報報社…とありとあらゆる業種に使われて、最後は現在のチョコレート屋さんになったらしい。


 このお店の紙の手提げ袋もかわいい!なんだかレトロなチャイナって感じです。店員さんも、みんなきれいでかわいい!キャ〜〜〜〜。。。親切で丁寧な対応です。ハナマル!


 もし次回、台湾へ行くことがあったら、ざわざわ行きたい場所に登録しました(笑)。