アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1190 ジャカルタのアフガニスタン難民 の巻

 先週、ジャカルタのある場所に何やら不思議な雰囲気の一角があり、何だろう?と思って近寄ってみると、アフガニスタンからの難民だったという話を聞きました。




 双方の言語能力の限界で詳細を聞き出すことは難しかったようですが、その人たちはジャワ島の他の場所にたどり着き、インドネシア政府に助けを求めたようですが、自国民にも最低限の状態を満たさない生活をする人がいるのに、難民受け入れはちょっと・・・という姿勢だったとかで、難民としての受け入れをしてもらえなかったと言います。そして、ジャカルタへ向かい、国際機関に助けを求めようと思ったようです。
 力なく横たわり、その時点で10日間ほど食べていない幼児がいたり、雨風を凌ぐにも不十分な布切れでテントのようなものを作ったり、ダンボールの上で寝起きしているようです。
 大人はさておき、子供です。子供はいつも弱者です。大人が選んだ道をついて行くしかないのです。

 今週、ジャカルタへ行く人がいるので、その後、どうなっているのか見て欲しいと伝えました。できれば、簡単な食料や水を届けて欲しいとお願いしました。
 もし、まだこの人たちがそこにいれば、生きていたことへの喜びはありますが、終わりが見えない闘いに落胆しますし、もしそこにもういなかったら、無事に救助されたのか、力尽きて亡くなってしまったのか、あるいは、場所を移して助けを求める旅に出たのか?、それはそれで色々な考えが頭をよぎります。

 インドネシアでは、スマトラのある地方でも他国からの難民が来ており、今はどうしているかわかりませんが、地域住民の自発的な支援が展開されていました。

 ヨーロッパでも難民受け入れが大きな問題になっていますが、アジアでもにたような事態が起こっていることを、私たちはもっと知るべきではないでしょうか。