あっと気づけば、もうずいぶんブログ「アジアな空間」を更新していませんでした。インドネシアに来て以来、日々いろいろなことが重なって時間がとれませんでした。
8月はインドネシアの独立記念日を迎える月で、また今年はイスラム教徒の断食月にもあたり、普段の年とはちょっと違う8月です。
さて、昨日はバリ島のウブドという地域の王宮が王の葬儀を出すということで、行ってみることになりました。朝8時にデンパサールを出発。車はさほど混んでおらずすいすいと目的地の到着。棺をおさめる櫓や、棺を火葬場に運ぶ櫓など、圧倒されるような巨大な櫓が2つ。
動員される地元民は15の地域共同体から5000人といっていましたが、本当にすごい人数です。そこに、観光客がバリ島中から押し寄せたのか?というくらい大勢でごった返していました。日本の正月の初詣の神社の比ではありません。怖いくらい。。。
老いも若きも、話では10トンあるという櫓の担ぎ手に動員されていました。赤い旗を振りかざし、櫓の上から大地のパワーを受けるためのお祓いのようなことをした直後です。全体を指揮する男性がマイクで
"Satu, Dua, Tiga! " (1、2、3!)
とかけ声をかけるや否や、担ぎ手が一斉に
"WUOOOOOOOO!"
と雄叫びをあげるがごとく、気合いを入れるためか叫びながらモソモソモソ〜〜〜っと櫓を担ぎ上げました。圧巻!
少しして「あれ?」と思いました。停電です。
そうなんです。櫓の経路にある電線を切断。街全体が停電です。トイレは真っ暗、飲食店は料理を出せない。すごいもんです。
王は死してなお権力は絶対なり、です。