アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その341 日本人は恩師への礼儀をわきまえている の巻

 今日、仕事のパートナーがいいました。
「日本人の尊敬、礼儀というのはバリ人のそれをはるかにこえたものだと思います」
 管理人は何のことを言われているのかわかりませんでした。
 よく聞いてみると、
「さっき、あなたがここにくるというので、あなたが数年前まで指導した生徒だったあの子をここに呼んでおいたんです。あの子はあなたをみるなり、背筋がのび、そして二人が話している様子をみていると、もう先生と生徒という関係が終わった今でも、あの子のあなたに対する礼儀と尊敬の念を強く感じさせるものでした。」


 へ〜〜〜、そんな風にみえたんだ。。。と管理人は驚きました。私たちにとっては、いかにものありふれた会話の一場面にすぎないものでしたが、日本語がわからないその方がみて、そんなふうに感じたとはちょっと意外でしたし、その言葉を聞いた管理人は、自分の方が襟をただす思いでした。

 日本人がもつ長幼の関係、立場をわきまえた身のこなしは、今のバリ人にはもうあまりないとおっしゃっていました。表面的な尊敬の態度はあっても、それは心が半分で実際には日本人のようではないと、どこか寂しそうに語っておられました。

 私たちが気づかないありふれたこと、身のこなしは、ときに外国人の目には感動的なシーンにうつっているということを知りました。