アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1117 最初から無理がありすぎる の巻

 バリ島で自分には十分な資金力もないのに、外国人に土地を貸し、その上に家を建てさせて、のちのちは自分が住もうという魂胆で始まった借地の話。

 すべて外国人(日本人)をあてにした建設プロジェクトゆえ、何かと難航し、小出しに当初予定していないお金が必要になっている始末。

 土地を借りた日本人は、あまりのずさんさにとうとう怒ってしまい、契約を破棄したいと言い出したのです。この気持ち、わからなくもないですが、契約する前に管理人は予め予測できたトラブルゆえ、この日本人も甘いと思いますが。

 土地は原野のような状態で、それを宅地造成するところから開始。道路もないので道路も造らなければなりません。
 この道路が問題。

 地主は、
「道路は最初から地盤が固まるということはないから、崩れたら造りたして補強して、を繰り返すうちに固くて丈夫な道になる」
と言っています。

 しかし、借りた日本人は、
「そんなんじゃ、これから雨期になって雨がふるたびに、路肩が崩れる。工事車両も入れない。だめだ!」
と言います。

 日本人の言い分は、この分については正しいと思います。

 一回にやってしまわず、小出しにつくり足すというのは、ようはこの地主は持ち合わせがないから一度に作り上げる余力がないと判断すべき。

 やっぱり家を建てるということは大仕事であって、資金力がないのに、しかも他人のお金をあてにして始めるべきものじゃないです。

 結局、この地主が描いた近い将来、自分の物になったかもしれない豪邸は、絵に描いた餅になってしまいました(笑)。

 管理人だったら、一軒家ではなくマンション、アパートのようなものがいいように思います。一軒家は管理が大変だし、建設するのも大変。寿命が縮まる!
 その点、大型住宅は、出来上がっているものを買えば、資金ショートでしない、でももう支払ったというリスクは回避できるかなと。
 ただし、大型住宅の場合、建物全体がきちんと管理されていないと、自分が売りたい時に買い手がつかないという可能性が大きい。

 一長一短ですね。

 どっちにしても、賃貸と違って住宅購入は資金力がないと無理。だけど、今のインドネシアを見ていると、うっかりするとだまされそうな話がそこかしこにありすぎ。