アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1311 映画『father カンボジアへ幸せを届けたゴッちゃん神父の物語』 の巻

 観てきました。朝一回だけの上演、しかも劇場が大きくないというので、頑張って早くから出かけました。

 もうずいぶん昔ですが、この映画の主人公である後藤神父が書かれた本を読み、この映画で取り上げているカンボジアへの支援についてはうすらぼんやりとした知識がありました。でも、映像で見ると、伝わってくるものが全然違います。

 思い起こせば、この後藤神父が引き取って育てたカンボジア難民の子供たちが日本にやってきた当時、私はまだ中学生だったかと思います。毎日のようにベトナム難民が木造船で日本へやってきて、テレビニュースでは「今日は何人が木造船でやってきました」というようなことを放送していたのを覚えています。
 しかし、それがベトナム人だけだったのか、カンボジア人もいたのか、細かなことまでは記憶にありません。とにかくインドシナというイメージでくくっていた程度です。

 カンボジアポルポト政権下の悲劇は、そう遠い昔の話ではなく、近い過去に起こった悲劇です。里子の男性が証言するのを観て、聞いて、
「自分とそう変わらない世代の人が、こんな悲劇を体験していたんだなぁ。。。」
と思うと、同じ頃の自分がどんなことで悩んでいたのか?それが取るに足らないことであったことが、今更ながらですが恥ずかしい思いです。

 あまり書くとネタバレになりますので、興味がある方は是非劇場へ。

 管理人は、個人的にですが、この映画は学校を巡回させて国際理解、平和学習の教材にしてもいいように思います。