アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その2 遠い存在のBahasa Makassarの巻

 私はマカッサル人環境に比較的近いところに居ながら、何十年経てども彼らの母語が理解できません。Bahasa Makassar(マカッサル語)、またはMangkasaraと言われる言葉は、 Bahasa Indonesia(インドネシア語)の音とはほど遠いものに感じます。また、マカッサル語は、ロンタラという特有の文字を持っています。

 マカッサル語は、南スラウェシ州のマカッサル周辺で使われる言語です。この言語を話す民族の代表格は、ブギス人でしょう。

 マカッサル語を詳しく研究しようと思ったり、勉強して使えるようになろうともしないので、なかなか私とマカッサル語の距離は縮まりませんが、ちょっとやそっとではものにできそうにない言語のような気がします。

 意味を知ろうと思って聞くとお手上げですが、サウンドだけを楽しむつもりならば、Bahasa Makassarはリズミカルでノリがよい言語と言えそうです。私の耳には、Bahasa Makassarの音には、かなり多くの促音があるように感じ取れます。

 jappa-jappa(ジャッパ ジャッパ)、さてこれはなんと言う意味でしょう?インドネシア語では、jalan-jalanという訳語がつくでしょうか。「散歩」という意味です。ゆっくりした歩みで動く様子とジャラン ジャランが「散歩」という動作にマッチしているように思いますが、jappa-jappaと言われると、サイズが合わない大きな履物を引きずって歩くような様子を想像してしまいます。

 sallo(サッロ)、これは?インドネシア語では、lama(時間が長い)、pelan-pelan(ゆっくり)という意味になるでしょうか。長い、とか、ゆっくり、がサウンド的にはラマやプラン プランと言った方が、様子がよりゆっくりなように感じます。サッロと言われると、むしろ「早く!」とせかされているような。。。

 言葉の音と意味は、聞いて、それを体験することで一致するものだと思いますが、いつの日か私にもジャッパ ジャッパが「散歩」と、違和感なく耳に入ってくる時がやってくるのでしょうか。