午前中は大連港を見学しました。気温はマイナス2度。
この港は中国で3番目に大きい港だと説明がありました。かつてこの辺りが満州と言われていた時代、日本人が引き揚げるのもこの港からだったそうです。大連近郊に住んでいた日本人達は比較的楽に引き揚げることができたそうですが、大連よりももっと北の方にいた日本人達は、道なき道をゆくのような過酷な状況に苦しみながら、やっとの思いで港にたどりついたのだとか。移動は長く厳しい道のりで、幼児や高齢者は途中で倒れたり、置き去りにされたりと、聞くだけでも苦しいものがあります。
大連港のタワーには観光客がのぼれるそうですが、案内する目的はお土産品販売。そのタワーの中に、アワビ貝で養殖したという真珠のアクセサリーがズラ〜〜〜〜。値段は、もしこれが本物だとしたら、あまりにも安い、と管理人は思いました。誰も買っている人は居ませんでしたが、それは正解だと思います。
その後、路面電車に乗りました。本当は、街のはずれの方から街に向かって乗るはずだったのが、どうもその方向への電車は、道路が渋滞しているので時間がかかるということになり、いきなり街のはずれから更に街のはずれに向かって、つまり予定とは逆方向に乗ることになりました。ガイドが路面電車の運転手に交渉して、そういうふうにしたらしいです。
乗り心地は悪い。揺れが激しいし、音もすごい。やっぱり古いんでしょうね。。。
その後は、国営のお土産屋さんに連れて行かれました。でも、みんな何も買いません。だって高すぎ。昨晩、ホテルの横のコンビニで買ったお酒と同じものが、30倍の値段で売られていました。そのお酒を買ったツアー客が、
「あれ?これ、夕べ買ったやつだ。なんで180元もするの?」
と笑っていました。
管理人は、骨董品(と店員はいうけど)の押し売りにあってしまい大変。満鉄のマークが入った銅製の蛇口が28000円。小さい蛇口です。昔のトイレの手洗い用蛇口のような大きさです。ノギスも。とにかくわけがわからない値段です。
午後は金州に行きました。ここではお寺を見たり、正岡子規の歌碑を訪ねたりで、あまり管理人には興味がない場所めぐり。
そういえば、大連博物館にも行きました。だけどこれがまたすごい。今日は休館日。なのに、ガイドが開館させて、中を見ました。館内の電気も消してあるので、まず電気をつける作業から。管理人もつけてまわりました。あり得ない。
でもたいしたことがない博物館でした。昨日の旅順博物館の方がよっぽどいい!
ところで、大連、旅順をはじめとする中国東北地方の旅行は、風光明媚な場所を楽しむという趣ではないので、出発前にある程度、日本と中国、そしてロシアの近代史を学習しておかないと、どこをみても「は?」の状態。それと、冬は寒いですから、あまりおすすめじゃないかも。
明日は、アジア号の中を見てきます。