アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その443 今、地熱発電が熱い! の巻

 風が吹けば桶やが儲かるに似たようが現象が管理人の仕事で起こっています。昨年の大震災で甚大な被害を出した福島原発事故以来、アジアの地熱発電が注目されています。その関連で、回り回って管理人も忙しいのです。

 今回の仕事の目玉の1つは岩手県松川地熱発電の見学です。地熱発電の知識収集と見学は、今後しばらくの間かなりの割合で必要な知識になるからです。

 1966年10月に日本重化学工業(株)が日本で初めて運転を開始した地熱発電所である松川地熱発電所。教科書に載ってた記憶があります。今の教科書ではどうなのかな?うっふっふ、、、1966年と言えば、管理人はまだ生まれていません(笑。。。実は管理人はまだ若い?)。

 たいていの地熱地域では、生産井から蒸気と熱水が混じって噴出するそうですが、松川では蒸気だけが噴出するそうで、日本唯一の蒸気卓越型地域だそうです。
 地熱発電では、通常の火力発電所のように蒸気を作るための燃料が要らないため、発電するために排出される炭酸ガスは火力発電所の1/20から1/200といい、エコな発電、そして再生可能でもある貴重なエネルギーと言われています。もちろん国産エネルギー。

 松川地熱発電所一体には温泉があり、旅館も数カ所あるようです。今回は残念ながら、温泉は通過。入れませんでした(涙&残念)。それにしても雪深い地域でした。道路の両側は雪の壁。アスファルトには雪がありませんでしたが、真冬なが道路も真白?こわい。。。しかも、急な坂。


 日本は燃料になる地下資源が乏しいため、それらを輸入に頼っています。しかし、新興国の資源消費も進み、エネルギー源を日本が独占することはもはやあり得ないのが現実。
 地熱発電のノーハウは、日本が持っている技術の1つだといい、今、地熱発電が可能ではないかと思われているアジア地域への日本企業進出が盛んなそうです。

 地震以来、いかに日本は自国だけでは成り立たない国かを思いされたと思います。特にエネルギー確保は重要な問題です。

 岩手県は県の面積は広く、地図上では存在感がある県ですが、多くの面でとても地味で目立たない県のような気がします(岩手県民のみなさん、ごめんなさい)。しかし、岩手県には近未来の日本に大きなきっかけ作りをするのではないか、と思われる発電方法がいくつかあると思います。

 松川の地熱発電もそうですが、岩手県北部の葛巻町風力発電です。管理人は、葛巻町風力発電はまだ見学したことがありませんが、東京のテレビ番組で取り上げられ、紹介されていました。

 番組では、電力の売買に関する法律が、電力会社以外が発電した電力の有効利用につながる法律になっていないことを指摘していました。

 新興国のますますの発展により、先進国といって大手をふって、食料、資源を買い集めてきたこれまでのやり方が通用しなくなるのも、そう遠くない将来の現実となるでしょう。

 ひとりひとりが、真剣に生き残りを考える必要に迫られるかもしれない。そう考えると、ますますエコな生活を心がけなければ、そして可能なものは自給自足するようにすべきでは、と思います。



 松川一帯が硫黄の臭いが漂っていて、う〜ん、温泉に来た〜〜〜〜!の気分が急上昇すること間違いなし。発電所前の道路にも、湯の華がついているところがありました。