アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その513 バリ島サヌール海岸のウミガメ保護 の巻

 今朝もいつものように9時に助手が来て、さて作業開始しようと思ったところパソコンのバッテリーが少なくなっていて、長時間の作業は持たないと思い、海岸を歩いてウミガメが産卵した保護設備を見に行こうと2人でホテルから出発。
 感覚的には近くなのですが、砂浜を歩くと結構遠い。海岸で働く人々にウミガメの卵はどこか?と聞きながら歩くこと30分あまり。あ!あの囲い!と小走りに近寄ってみると、ありました!ウミガメの孵化前の卵保護の柵が。

「お〜〜〜、卵はどこだ???」
と言うと、助手が、
「センセ、タマゴ、ナカ」
と砂がこんもりしているところを指さしていました。当たり前だよね、表に卵が出ていたら鳥などに食べられてしまう。

「じゃあ、亀の子供はどこ?」
というと、彼女は、
「ア〜、ドコ?ワカリマセン。」
といいながら辺りを見回すと、ありました。大きな柵が。
行ってみると水槽の中に子供のウミガメがワラワラ泳いでいました。飼育担当の男性が餌らしきものを入れていたので聞いてみると、ツナと他を混ぜたものを与えているとのこと。豪華なお食事。。。

 このカメ君たちは7月9日に孵化したそうで、もう少し成長したら放流するのだそうです。ウミガメは保護動物ですので、捕獲することはできないばかりか、絶滅しないよう保護しなければならない生き物。

 水槽を泳ぐカメ君たちをみて、ちょっとほのぼの気分でした。でもこういう保護の仕方は、本来の自然の摂理に反しているという人もいます。

 ところで水槽を観察していると、中には結構いたずらっ子のカメ君もいました。他のカメの泳ぎを邪魔してみたり、水面に飛び上がるようにパクパク浮いてみたり。動物も小さいとかわいいです。

 産まれた海に戻ってくるらしいウミガメ。大きくなって産卵に戻った時、このサヌールの海はどんな風になっているのだろう?きれいな海であってほしいです。