アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その823 劣悪な労働環境 の巻

 最近、友達が仕事上のことをポツポツ話してきます。
 
 今勤務している会社では、技術開発系の部門で働いているそうですが、今年に入ってから業績不振という言い訳で、従業員の給与が月額5万円程度減給になったと聞いていました。もともとの給料が年齢相応の額ではないのに、さらに5万円減らされたらどうやって生活するのか?と他人事ながら胸中穏やかならぬものを感じました。

 今月に入ってからというもの、連日連夜の残業。仕事が終わるのは夜11時を過ぎてから。しかし、残業手当は1円も支払われないという話。
 これはどうみても異常、劣悪な労働環境と条件です。

 今年いっぱいで退職する人が数名いると言っており、みんな生活苦が原因のようだと話していました。

 なぜ、日本人は無給労働を容認するのか?日本の労働環境は、法的には労働者保護をうたったものがあるにせよ、実態は雇用者優位が常態化しているケースも珍しくないように思います。


 ところで、こんなケース、皆さんながどう思いますか?
 職場内で、インターネット通信ができない場所でのプレゼンテーション。通信ができないというのは、有線も無線も設備が無い場所でインターネットを介したプレゼンテーションを行うという場所の問題に由来するものです。

 さあ、どうするか?
 プレゼンテーションをする一個人が契約しているポケットWi-Fiで通信してプレゼンテーションをする。しかし、先方の通信環境や能力と、このポケットWi-Fiとでは能力差がありすぎて、不安定な通信状態。
 環境がないところで、従業員が個人で契約して使っている設備を使うのが当たり前のような仕事って、どうなんだろう?

 これだけ社会でパワハラ、セクハラが問題になっているのに、わきまえの無い上司が、大勢の職員がいるとことで、特定の職員に罵声をあびせる。
 営業成績のボードを指差して、
「なんなんだよ!あの数は!あんた、仕事辞めるの?こんなんじゃ、1人いれば十分なんだよ!あんたなんかいらないんだよ!」
と。

 言われた人は顔を真っ赤にして、ひたすらたえる。

 仕事の指示。

 場当たり的で、思いつき、指示内容に一貫性がない。ゆえに、職員は始終、
「今度はどういうことを言ってくるのか?」
と常に司令塔の顔色を伺いながら、不安定な精神状態を余儀なくされる。

 仕事上のミス。
 先のこととも関連するのですが、指令系統が整備されておらず、毎回場当たり的、その場限りのやっつけ仕事のようなことをし続け、当然ミスも発生するでしょう。そのミスの原因が、司令塔であるにも関わらず、部下に責任をかぶせる。

 こんな職場、あるの?と思うでしょう。管理人が過去に見たケースです。
 
 ところで、最初の友達の話。
 その人も転職を考えているようですが、いかんせん年齢的な問題が大きな壁になっています。求人情報を見ると、よほどの技能職や資格がないとできないものは別として、ほとんどが35歳くらいまでの募集。
 働いても豊かにならないワーキングプアー以前の問題を抱える日本人、多いように思います。