アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1166 インドネシアの知名度 の巻 

 昨日、インドネシアから出張で来日しているインドネシア人と会食しました。お客さんたちが、日本滞在で感じたことをいろいろお話してくださいました。

 「インドネシアでは、日本のいろいろなことを知っている人が多くて、子供達も日本のアニメ、漫画、食べ物など、かなり知っていますよ」


 「日本では、インドネシアの何が有名ですか?一般にインドネシアといって、日本人が思い浮かべる有名なものってありますか?」


 そう言われると、ごくふつの日本人がどのくらいインドネシアに関する情報や知識があるのか?、パッと思い浮かびません。せいぜい、ナシゴレンやトラジャコーヒーや。。。?

 すると、ある人が、
「きっと小学生レベルでは、インドネシアのことは何も知らないかもなぁ・・・。我々の国の子供のように、日本の事を知ってると言う感じじゃないんだろうなぁ・・・」
と言いました。
「いや、我が国の人々が日本に関する知識があるのは、否応無しに学校で歴史を学ぶからであって、それがなかったらどうなんだろう・・・?と思うよ。」

 ここでいう「歴史で日本に関する学びをする」というのは、決して日本の良いイメージを学ぶわけではなく、大戦中の侵略に関する歴史学習です。にもかかわらず、「日本」という国をもっと知りたい、日本の今、日本の良さをもっと知りたいと思うインドネシアの人々。インドネシア人は、やはりどことなく日本人と似た性格があるのかもしれないと思います。
 
 そういえば、今日、試験の採点をしました。小論文形式での出題もしたため、書かれたものを読みながら、不覚にも涙がポロン・・・。

 履修生が論じるインドネシアと日本の将来像、それにかける履修生自身の希望が思い思いに書かれてありました。将来自分は、インドネシアの教育、人材育成に関わりたい、インドネシアの人が日本に観光や仕事に来ても困らないような環境作りをしたい、インドネシアの空の玄関の職員として働いてみたい、法律を学び、日イ双方の企業のための力になりたい、などなど、夢は様々でした。

 管理人が同じ年代の頃は、あまりそういうことを考える人が多くなかったと思いますが、日本もこの20年、30年で随分変化したんだなぁ、、、と思いました。

 管理人も、かれこれ30年以上インドネシアと関わりを持っていますが、振り返って今、しみじみ思うのは、
インドネシアという国は、私に心の豊かさと鷹揚な生き方を教えてくれる国」
ということ。

 この先も、もっとインドネシアを深く知りたい、そんな気持ちになりました。