アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その14 適正価格の巻

 数日前から外国語を使って仕事をしている仲間から、助けて〜コールが。その人の専門言語の通訳、翻訳ができる人を探しているので、知り合いにいたら紹介してほしいというもの。

 一般入札による業務委託のようで、うまく落札できれば仕事が始まるので、そのための人材確保らしい。私はいまいちこの手の入札までの経緯や条件を把握していないのですが、あらかじめ人材確保ができて、初めて価格設定や条件決定をして、入札にいどむというながれではないのか?どうも、人材確保はできていない、労賃もとんでもなく低額に設定して、すでに入札に出した様子。聞けば聞くほど驚いています。その会社の最大の目的は、落札して会社としての業績を作ることにあって、実動部隊に対する配慮はまるでないように思います。

 私の周りにはそのような低報酬で働く人はなく、今のところ、もし落札したら仕事を受ける人がいない状態になっています。

 世の中、適正価格という言葉が聞かれるようになって久しいですが、最近の外国語ビジネス市場を観察すると、ずいぶん乱暴な金額設定が目につきます。プロじゃないからこの値段で、というような金額設定が見え見えだったり、業務請け負い元があまりにも大きなマージンを取るがゆえに、実動部隊が得る報酬は極端に小さくなってしまったり。

 一生懸命動く人、特殊技能を要求され、それに応えられる人の報酬があまりにも評価されていないように思います。
 
 ワーキングプアーと言いますが、このたびの話を聞いていて、なんだかその実態がわかってきたような気がしました。全て能力に応じて報酬を得るのが良いとばかりも言えないかもしれませんが、しかし、特殊技能を使って仕事をする場合は、経験や能力に応じて、それ相応の報酬が支払われて当然だと思うのは、管理人だけでしょうか。