アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1204 友のつぶやき の巻

 今日、30年ちかくの付き合いがあるインドネシア人女性の友達と会ったとき、彼女が言っていました。
「今回の日本人の人質殺害の件では、私のようにベールを被っている人は、街中で奇異な目で見られたり、じろじろ見られたりして怖いんだよね。。。」

 日本人は、あまり宗教に関する知識がないのと、日常的に誰もが何らかの宗教に基づく信仰生活をしていないこともあり、また、生活環境の中に自分と違う民族がたくさんいるわけでもないので、何か大事件が起こった時に、
「へ〜、そういう宗教なの?」
と知る程度かもしれません。

 最近のイスラム国に関する報道を見ていると、イスラム教徒に対して正しい知識や理解を持つことはなかなか難しいかもしれませんん。管理人も、数日前によく行くお店の人に言われました。
「ちょっと、ニュースでみたけど、インドネシアも危険地域になっているらしいじゃな〜い・・・・」

 あの口ぶりは、管理人の身をあんじるというよりは、軽蔑の意味があったように聞こえました。

 他の国のことはわかりませんが、インドネシアでのイスラム教徒は正しくその信仰を守り、生きている人が多いと思っています。一部の人の行動が、イスラム教やイスラム教徒全体をさすような一般化した表現になってしまうのが残念です。

 管理人はキリスト教徒ですが、日本にいても、アジアの国々に滞在しても、概ねいつも少数派です。マレーシアやインドネシアに滞在すれば、イスラム教徒が多数派ですし、否応無しにイスラムの考えに基づいた環境に身を置くことになります。慣れないうちは、戸惑いもありましたが、慣れればお互いにわかり合って生活していくすべを身につけていけるのです。

 今回の事件をきっかけに、偏見ではなく、少しでも多くの人が本来のイスラムの考え方を知る機会になればいいなあと思います。