今日の日経新聞朝刊の1面の「ASEANルネッサンス 統合の求心力3」の記事。興味深く読みました。
アジア地域には、多くのイスラム教徒を抱える国々があります。その代表格がインドネシア。人口2億5000万人の90%弱がイスラム教徒ですから、その人口たるや巨大です。お隣のマレーシアは人口が少ないとはいえ、国教をイスラム教というだけあって、筋金入りのイスラム社会。
日系企業のビジネス戦略も、最近盛んにイスラム教徒をターゲットにしたものに注目して動いています。それは対象国での事業展開のみならず、日本国内でもそうです。特に東南アジアをはじめとするイスラム教徒の観光客に対する配慮とサービスをビジネスにつなげるというものです。
さて、ビジネス展開では、東南アジア社会で外せない存在が華人です。インドネシアもその例にもれず、経済活動のほとんどを華人実業家たちが牛耳っています。
ASEAN地域では、華人人口が4000万人だといいますが、その4000万人は国や地域を超えて張り巡らすネットワークたるや、日本人にはぱっと想像がつかないと思います。
以前、東南アジア出身の元留学生の方で華人の面々と食事をする機会がありました。彼らの話題は、互いのビジネスの情報交換に終始。華人ネットワークのすごさをかいま見ました。
華人は全世界に広がっていますから、世界規模のネットワークを持っている巨大集団ですね。
そう考えると、イスラム教徒をターゲットにしたビジネスを、世界規模で華人が動かすというのも当たり前の流れ。これまで開発途上国と言われていた国々、そして、そうした国々の人々が日本に来るケースは特殊な環境の人が中心でした。しかし、今は中産階級の人々が、気軽に日本観光に来る時代。貧困脱出とともに、彼らの国々では消費活動が盛んになる。本当に、イスラム教徒も世界に多くいるので、これまた一大勢力です。
あらためて、イスラム教徒と華人は時代のキーワードだと実感します。
ところで、同じく今朝の日系朝刊には、世界の日本語学習者数の推移が載っていました。2009年と2012年を比較した国際交流基金の資料ですが、最も日本語学習者が多いのは、中国、次いでインドネシア、韓国、オーストラリア、台湾と続きます。上位4カ国は共通して、2012年の方が学習者数増加を示しています。
もう一つ、面白い調査結果は、ビジネス英語力国別ランキング。これはグローバルイングリッシュの調査だそうですが、1位はフィリピン、2位ノルウェー、3位オランダ、ときて、9位がやっとインド、10位シンガポール、13位マレーシア、17位インドネシア、23位韓国、34位中国、43位タイ、44位ベトナム、我が日本はなんと50位でした。
やっぱり日本人の英語力はまだまだ低いんですね。かくいう管理人も英語はだめだ〜〜〜〜(笑)。
こんなデータが出ると、また学校教育で英語、英語となりそうです(汗)。学習時間が多ければ身に付くものではない語学力。日本の外国語学習方法、もっと根本的に見直す必要があり!です。