バリ島内を走るタクシーは数社ありますが、あまりにも車体や色が似すぎているタクシーがあり、また優良企業と言われているタクシー会社のロゴにも似せたものを使ったりするなど、遠くからではどれがどの会社か識別しにくいことがよくあります。
ブルーバード社はジャカルタでも走っているタクシーですが、バリ島にもあり、観光客などからも比較的高い評価を受けています。地元民もある程度信頼をおく会社のようです。
夕食の帰り、レストランから車を呼んでもらうと、ブルーバードが来ました。ホテルまでの道、運転手に聞いてみました。
「なんだかあまりにも似すぎている会社があって、どっちがブルーバードかわかりにくいの。」
というと、運転手さんが、
「あぁ、よく言われますよ。ロゴも同じようなので車体の色も同じようなということですよね。でもブルーバードはフロントガラスに社名とロゴが入っていますから、そこで見てみるとわかると思います。でも遠くからだとね。。。」
「そう、ながしのタクシーをひろうのに苦労します。」
というと、運転手さんは、
「そうですよね。忘れ物なんか、ホント困りますよ。会社にお客さんが電話してきて、車に置き忘れたものがあるといって探してほしいと言うケースがあるんです。でもお客さんが乗ったのは弊社の車ではないケースが多いんです。弊社の場合、必ずどこからどこまでお客さんをお送りしたか記録があるので、いくら乗ったといわれても記録がないのです。そしたら、この前、私も忘れ物探しの対象者になってしまって。。。」
というのです。なぜ?と聞いてみたところ、
「運転手はハゲだった、とお客さんがおっしゃったらしく、弊社の”ハゲ”の運転手が全員集合をかけられて、いわゆる面通しです。いやぁ〜〜〜、ハゲといわれてもね。。。しかも、その日私は非番でしたから、わざわざ会社に出て行ったのです。結局、そのお客さんは、弊社の車の車内のデザインやメーターの位置などを見せられた後、違うタクシーだったとおっしゃってね。。。まいった、まいった。。。でした。」
その話を聞きながら、管理人は大爆笑。会社も会社で、「ハゲの運転手、すぐに会社に集合のこと!」って集めるあたりが、なんとものどかというのか。。。。南国っぽい感じがします。
外見の特徴は重要な情報ですが、よりによってハゲとは。。。と、運転手も自分で話しながら爆笑していました。
運転手の日常、インドネシアにもいろいろな笑い話があるようです。