ニュースになっていましたので、気になって複数ソースを読んでみました。管理人はピンときました。蚊に刺されたのは日本国内の旅行中だということは間違いないでしょう。でも、なぜ、日本にデングウイルスを持った蚊がいたか?この観光客が移動した、あるいは観光した場所の最近の動向を見れば、大きなヒントが隠されていますね。ここではこれ以上のことは言いませんが。
日本人は蚊に刺されて何かに感染するという意識が薄いと思いますが、諸外国では蚊は害虫、感染症蔓延のもとという認識が高いですね。
通常、デング熱は感染してから3〜7日、長くても10日位の間に発症するといわれますから、ニュースで書かれてあるような観光順路をたどったとしたら、長野県で蚊に刺されたのが原因かどうかは疑わしいですね。長野をかわきりに観光をはじめたとしたら、帰国前に発症するはずですし。
ま、この患者さんが特異体質でというのなら、2週間以上たって発症もあるのかな?と思いますが。。。
日本国内でのデング熱発症は過去60年なかったらしいのですが、この60年前というのも、終戦後の引き揚げによってもたらされたものと言われています。
日本にもデングウイルスを媒介する蚊は生息しているようですが、蚊が生息しているだけでは媒介し得ないでしょう。もともと、デングウイルスに感染している人をさした蚊が別の人をさして感染完了のサイクル。蚊以外にウイルスの増幅動物はないとされています。
今は真冬の日本だから蚊もいないから大丈夫!と安心している方もいらっしゃるかも。でも、都会では地下道や地下鉄など、年中そこそこ温かい場所があります。その暗がりには年中蚊がいると言われています。用心にこした事はないです。
ちなみに、デング熱に感染して発症しても、これを治療する薬もなければ、予防するためのワクチンもありません。この辺が、熱帯感染症の代表格のマラリアとの違いですね。マラリアも、予防接種はないと思いますが、感染後の投与する治療薬を予防投与という方法で、ある程度防げるとされています。
ではどうすればいいのか?蚊に刺されないようにするしかないのです。でも感染してしまったら、とにかく休養、食欲があるなら栄養をつけるしか回復の道がありません。あまりの高熱や食欲がない場合は、病院で点滴等の対処法をとるしかないでしょうね。デング熱の特徴の一つに、血小板の減少があげられます。血小板が激減すると凝血作用が低下しますので、主要臓器で出血が始まると助かりません。
万が一、病状が不運の方向にすすんだ場合は輸血です。
たかが蚊と思わず、蚊に対する意識をあらためる必要があると思います。
日本も温暖化で毎年、真夏の最高気温が前年の記録更新の勢いですが、ほんの僅か夏の平均気温が上昇しただけで、日本では爆発的にデング熱が蔓延する可能性があると言われています。気をつけましょう。蚊に刺されないように。