アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その20113 たばこと塩の博物館 特別展を観る の巻

 今日は、そろそろ会期が終わりの「インドネシアの絣 イカット」の展覧会を観に行きました。場所はたばこと塩の博物館です。

 昨日、亀戸に出かけたので立ち寄れば良かったのですが、うっかり忘れてしまいました。今日、出直しです。

 

 展示されているのは、インドネシアのヌサ・トゥンガラ地方の絣と、その地域の鯨漁に関する資料、関連のこととして製塩についての資料です。

 撮影しても良いようでしたので、ちょっとだけ撮影しました。

  

 昨年だったか一昨年だったか、東京でこの地域のレンバタ島の鯨漁に関する映画が上映されました。昔ながらの伝統漁法で巨大な鯨をとるドキュメンタリー映画です。管理人は、この地域に行ったことがありませんが、日本で知り合ったこの地域出身の方は何人か友達にいます。

 

 こんな感じの船で鯨を追い、捕まえた鯨は、村人が立場に応じて必ず分けてもらえるという共同体のルールに沿って、毎シーズン漁に出ます。

 この地域の伝統手工芸品に機織りによるかすりの布があります。糸を紡ぎ、染色し、機織りでせっせと織る布です。

 管理人はもう二十年以上も前になりますが、この地域の出身の友達に、その方のお母様が作ったという布を2枚いただきました。

 

 今日、観た展示品もたくさんの柄や色の布がありましたが、藍を使った紫が主のものや、カラフルなものなど様々です。管理人はカラフルなものが好きですが、藍色の布には、鯨が織り込まれていたりして可愛さもあります。

 

 

 一番気に入ったものは、ポシェットでした。

 キンマ用バッグと書かれていますが、インドネシアでいうSirihという葉っぱのことだと思います。噛んでいると歯や口が赤茶色くなるものだったような記憶です。噛んだことはないのですが、キンマと石灰がセットで売っているのを見た記憶があります。

 Sirihは、インドネシアでは噛む以外に、葉っぱを煎じて、煎じ汁を殺菌作用があるとして使うこともあります。

 

 いつも思うのですが、こうした手織の布。出来上がるまで、とても時間がかかります。売るためのものではなく、生活の必需品として、女性たちが家庭で織る布です。柄や色などで、使用する場面などが決まっているのかもしれません。

 今日は、昼過ぎに行きましたが、十人ほどの人が観に来ていました。