アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その30 Facebook の巻

 インドネシア人の多くがフェイスブックを使っているようです。知り合いになると、
フェイスブックやってる?」
と聞かれます。

 フェイスブックなるものがどういうものか?観察してみました。多くのインドネシア人の場合、本名で、個人の極めてプライベートな情報まで公開していることに仰天しました。さらにデジタル写真も数多く掲載し、仲間意識を楽しんでいるようです。ある一人の知り合いの名前でユーザー検索をかけると、その人がヒット。その人の友好関係をみると、どんどん出てくる、出てくる、共通の知人たち。みんな写真や家族環境、生活環境など大公開。

 こうした無防備とも言える情報公開、情報交換のあり方に管理人は危険を感じます。登録した本人の本名、配偶者があれば、その氏名、子供があればその氏名、自分の職場、宗教、中には電話番号も公開しているケースもあります。確かに、公開する範囲は各自で設定できますが、範囲を限定すれば交流の範囲も限定されるので、あまり制限をしている人が居ないようにも見受けられます。ストレートに言えば、個人情報の垂れ流しに近い状態です。
 本名であれだけの個人情報を公開しているので、匿名性が高いサイトのような嫌がらせなどは少ないのかもしれませんが、それにしてもどうなのかな。。。と思います。

 事件につながるようなことにならないのか?と心配なのは、管理人だけでしょうか。

 フェイスブックとは別の話ですが、インドネシア人は他人の情報を気軽に第三者に提供する傾向があります。基本的に秘密を守れないように思います。一見、ほのぼのした環境のようにも思えますが、情報管理、個人情報保護というのがうるさくいわれる管理人の仕事環境では、勝手に自分の情報を人に伝える行為がどうしても納得できません。
 しかし、これを咎めても、相手は、
「なんで?」
という程度の反応なのも事実です。

 情報管理とはまた違う話ですが、DVDやCDの海賊版も大盛況です。あれほど当たり前のように売られていると、これが違法行為だと感じなくなるほどです。どうみても、オリジナルをカラーコピーしたジャケットに、中のメディアもコピーしてPCでタイトルなどを印刷しました!という状態のものが山積み。
 DVDは、1枚1万ルピアも出せば買えるようで、10枚買えば4枚おまけでお好きなのをどうぞ、という店も結構あります。
 著作権侵害、知的財産の保護なんて言っても通じないのかな?でも、書籍には、ページの最初の方に、法律で著作権は保護されているので、不正な複製は禁止すると書かれています。それでも本は街のコピー屋さんに持ち込まれ、表紙から最後までコピーされ、丁寧に製本までしてくれる有様。

 もっとインドネシアでも、著作権や知的財産の保護に真剣に取り組んでほしいと思います。