授業の帰り、受講生と歩きながら、今朝電車で見た親子の話をしました。
「有名私立小学校受験を控えたお母さんと娘が、電車の中で受験勉強をしていました。子どもはやる気がないけれど、母親は躍起になって受験勉強をしかけ、子どもがぐずると母親が激怒していました。あそこまでしなくてはいけないのかな。。。と、私は胸中複雑でした。大きい家の反対は?と母親が聞くと、子どもが、小さい家と答え、太いの反対は?と聞くと、痩せていると答える子ども。母親の目がつり上がって、どうして?なんで間違えるの?太いの反対は細いでしょ!と叱る。。。朝から何だか複雑な気分でした。」
すると、受講生が言いました。
「私なんか小学校の時、かつの反対は?と試験で聞かれ、「コロッケ!」と答えたらしいですよ。かつの反対は負けるでしょう。でも、なんだかそのときは、カツ、とんかつ、反対?コロッケと思っちゃったんでしょうね。。。。」
大笑いでした。
子どもの想像力は、大人のそれを遙かに超えるものです。でも、大人は自分の経験から、ときに子どもの豊かな想像力や感性を否定することがあるように思います。受験の合格基準を学力測定の結果におくのではなく、子ども一人一人がもつ独自の想像力や感性においたなら、もっとユニークでオンリーワンの存在である日本人が出現しそうな気がします。