アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1407 児童養護施設訪問 の巻

 昨日は、バリ島にある児童養護施設を訪問しました。施設の子供達の食料支援目的で、わずかですが食材などを届けてきました。

 朝8時過ぎにホテルに一昨日、朝市で購入した菓子パンが届き、11時前に豚の丸焼きが届きました。他の物も全て車に積み込み出発。




途中で、一昨日買い足りなかったものをスーパーで買い足しました。




 施設は、子供は幼稚園児から大学生まで54名。スタッフなど合わせて70名弱の共同体でした。開設50年以上の歴史があるこの施設は、カトリック教会の女子修道院が運営しています。男女混合の施設で、創立や運営の理念はカトリックによるものですが、ヒンドゥープロテスタントカトリックの宗教の子供達が共同で生活していました。







 朝4時起床、朝食はスタッフと当番制の子供達が準備。身支度をして、朝食を済ませ、朝7時にはみんなそれぞれの学校へ登校するそうです。
 幼稚園から小学校低学年の子供たちは、一人で身の回りのことができませんので、洗濯や食事など、スタッフがサポートするそうですが、大きい子たちは自分で洗濯をしてアイロンかけをするそうです。偉いですね。


 学校生活も一般家庭の子供と同じように過ごし、みんな生き生きしていました。

 スタッフに聞いてみました。
「ここにいる子供達は、家庭崩壊が理由で施設で生活するようになったか、経済的理由で預かることになったケースです。家庭崩壊とは、母親がいなくなった、父親が帰ってこなくなった、両親が離婚した、親が死亡したというケース。経済的理由は、言葉通りの意味で両親健在ですが、養育する能力がないケースです。家庭崩壊の子供達には、親を知らない子も多いです。また、心に傷を負った子もいます。」

 管理人は、
「日本にも似たような理由で児童養護施設で暮らす子供達がいますが、ここにはなくて日本にある理由は、虐待です。」
 シスターやスタッフは、深く頷いていました。

 この施設の子供達は、バリ島内の子供、ジャワ島、フローレス島、ティモール島、スラウエィシ島、パプア島出身の子供達だそうです。先に書いたとおり宗教も様々ですので、バリ島の子供でヒンドゥー教徒の場合、自分の家の地域のお寺で祭事があると、一時帰宅して宗教行事に参加するようです。
 スタッフの献身性と愛情に支えられ、ここの施設の子供達は元気に過ごしていることがわかりました。

 昨日は、施設から要望があったお菓子類のほかに、菓子パン200個、小麦粉25キロ、緑豆5キロ、食用油20リッター、鶏卵300個、乾燥麺600食、砂糖10キロ、豚の丸焼き1匹を届けました。子供たちもスタッフも、
「ワァオ!バビグリンだ!(豚の丸焼き)イエx〜〜〜イ!」
と喜んで、荷物を車からおろしていました。



 管理人のこんなちっぽけな活動は、大海のどまん中にひとつまみの砂糖を落とすにすぎないものかもしれませんが、それでもこの先も可能な限り続けたいと思います。一瞬でも、塩加減が変わって、ほんわか甘みが感じられるだけでもいいかなと・・・・。