うっかりこの映画を観に行くのを忘れていて、今日、慌てて観に行きました。
映画「くじらびと」公式ページ|Lamafa(The last whale hunters) Official
ドキュメンタリー映画ですが、インドネシアのヌサ・トゥンガラ・ティムール地方にあるレンバタ島の鯨漁をしている共同体の映画です。
随分前に、インドネシアのテレビ番組を日本で視聴できた時期があり、その時にテレビ番組でこの村の鯨漁の特集を見たことがあります。とても印象的でした。
今回、日本で作った映画が上映されており、是が非でも観たかったのです。
ネタバレになるので詳細は書きません。
この地域は火山質の土地ゆえ農作物の生育に不適切な地質で、海で漁をし命を繋いでいる人々の生き方を描いた映画です。漁に出て船の上で男たちが捧げる祈り、家庭で家族が食事の時に捧げる祈り、いつも「めでたし」の祈りです。
祈りに支えられ、祈りでとりつぎを願い、祈りにあらゆることを託す生き方は、管理人もカトリックの信者としては共感するものがありました。鯨も、また漁に出る男たちも、双方命懸けです。
この共同体が素晴らしいことは、性別、年齢、身分に関係なく、共同体全ての人が、それぞれに生きるための役割を持ち、役割の中で責任を果たして生きていること。子供だからといって邪魔にせず、年寄りだからといって役割を外すことなく、女も子供も男も年寄りも、みんなそれぞれに他者へ果たす責任と役割を持って生活していることは、我々現代の便利な社会に暮らすものも学ぶべき生き方ではないか?と思いました。
時間があったら、ぜひ観に行って欲しい映画です。