アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1406 これがバリヒンドゥーの世界 の巻

 何年にもわたり、酷暑の日本から避暑にきているバリ島。でも、管理人はほとんどバリヒンドゥーの世界をみることなく過ごしていました。

 今日、偶然にもホテルの隣の寺院で、何かの儀式があったらしく、大学の帰り、ホテル前の道が通行止めでした。運転手が交通整理係に、目の前がホテルだと伝えると通してくれましたが、その後です。村中の人々総出状態の大行列。


 寺院から出て海岸に向かってどんどん列が続きました。


 部屋で一息ついた頃、また通りがガムランの演奏とともに賑やかになり、出てみると、さっき海岸に向かった人たちが、おかえり行列中。ワラワラと寺院に入っていくので、管理人も列に混ざってついていってみました(笑)。


 しかし、前にも書きましたが、腰巻をしていないので寺院の敷地には遠慮して入りません。外で見ていると、儀式実行委員のような男性が、
「どうぞ、そこにおかけになってください」
と段の上に座らせてくれました。

 特等席です。



 寺院の中では、何やら次の儀式が始まったらしく、戦士?の舞踊のようなものが始まりました。そもそも、海岸から戻って来る行列中に、数人のご婦人が自力歩行できないほどのトランス状態に陥っていた人がいて、時折ヒステリックな悲鳴をあげたりしていました。寺院の中でも、そんな人が増え、
「あぁ、、、これが噂に聞いているkeserupanという現象か?」
と思いながら、しばらく撮影しながら鑑賞。




 どんどん儀式がクライマックスに向かうと、戦士の戦いも激しくなり、トランス状態に陥る男性も現れ、ちょっと怖い感じでした。
 
 しばらくすると、長い槍を持った戦士のような12人の男性たちが、1人の戦士に向かって攻撃を仕掛けました。数回の試し撃ちのようなことをしているうちに、村人が、
危ないから下がれ〜〜〜と言いだしたのです。

「危ない?」
 身に危険を感じた管理人は、村人を大きなお尻で(大笑)押しのけて後ずさり。。。

 すると、一斉に12人の戦士が1人の戦士めがけて槍をついたり投げつけたりしていました。あぶなぁ・・・・・。


 ホテルに戻って、ふ〜っと一息つくと、突然テレビ放送がブチっと中断。イスラム教のアザーンの放送が差し込まれるからです。

 この国は、宗教と不可分な環境です。今更ながら、異文化、異宗教を感じた夕暮れのひと時でした。