アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その39 海外ロングステイ の巻

 今日、インドエンシアでロングステイを楽しんでいらっしゃるご夫婦とお話する機会がありました。元気で、悠々自適なロングステイライフを楽しんでいる様子が伝わってきて、話を聞いている管理人も嬉しくなりました。

 ご夫婦が、こんなことをおっしゃいました。
「観光旅行と違って、生活するとなると、ホントに言葉ができないことで困ったなぁ〜と思う場面が多いんですよ。ちょっとしたことなんです。”これ、まだきれいになっていないから、やり直して。”とか、”そこの掃除をしておいてちょうだい。”とか、ごくごく単純なことなんです。でも、どうやっていうんだろう?って。」

 確かに、言いたいけど言えないもどかしさはあるでしょう。

 仮に言えたとしても、今度は相手の反応がどうなのか、相手が何を言っているのか理解できない語彙の狭さもネックです。

 言葉がうまくならないから、家政婦さんや運転手さんを雇わずに、すべて自分たちだけでやるといっても、外国で全くその土地の人と関わらずに生活するのも限界があります。

 言葉はできなくても気持ちが通じるとはいってみたものの、すべてそれで乗り越えられない現実もあるのです。

「もっと実生活にそくした言葉を覚えたいと思っています。」
とおっしゃっていました。

 外国語を教える管理人として、外国でその土地の言葉ができないことの不自由さを再認識する瞬間でした。

 外国語を教えるといっても、学習者が何を目的に習うのか?は非常に重要なポイントです。どの目的にもある程度の基礎部分は共通していますので、基礎に関しては同じようなやり方で教えることはできると思いますが、その先は目的別に個別対応が求められていることを再確認しました。

 今日のご夫婦との会話は、外国語を教えることの難しさと、またいかに外国語を理解できることは有意義であるかを考えるよい機会になりました。