今回のソウル滞在で、あれこれ考えたり思ったことがあります。もともと、観光地で何かを見る目的ではなかったので、観光らしいことは何もしておらず、せいぜい行ったといえば、大晦日から元旦にかけて、明洞聖堂の御ミサに出かけたことと、教保文庫で本探しをしたことくらいです。
とにかく、韓国語を読み書きできないので、日本語や英語表記の地図でなければ場所を把握できない不自由さもあり、また寒いのも苦手で、移動はもっぱらタクシー。でも、前にも書いた通り、パククネ関連のデモで渋滞があると思うと、電車で行ってみようか?という気にもなり、地下鉄に乗ってみました。
でも、ここでもやはり韓国語の壁。日本語でも行き先表示はあるのですが、ホームの路線図は若干不慣れな人には困惑させるような表示でした。
困ったなぁ・・・、どっち?と思っていると、おじさんが
「日本の方ですか?何か困っていますか?」
と助けてくれ、ソウル駅に行きたいのだと伝えると、
「ソウル駅は、こっちのホームから1つ目の駅。次の駅ですよ。」
と教えてくれ、乗った電車の中でも、
「そっちのドアが開きますから。」
と教えてくれ、さらに降りると、エスカレーターに案内してくれ、
「ここから上がってください。」
と、とても親切丁寧でした。
別の駅では、自動改札を出られなくなってしまい、どうしよう・・・と思っていたら、ここでもまたおじさんが、韓国語で、隣の自動改札でやってみたら?というようなジェスチャーをしながら、管理人を見ていました。
言われた通りにやってもダメ。すると、このおじさんは、インターフォーンで駅員に連絡し、改札の横のドアを開けてもらうようお願いしてくれました。
市民レベルでは、とても親切な方がいることを知りました。
ところで、ソウルの限られた地域や時間で町歩きをして感じたことは、バリアフリー化が進んでいないことです。特に、電車の乗り換えは、駅構内の移動距離が長く、また階段だらけ。エスカレーター設置がある駅もありますが、ほとんどが階段。
電車を使うのが億劫になります(管理人だけか?)。
滞在したホテルの近くに、シティーホールという駅があり、その駅に入ろうと階段のそばで路線や位置確認そしていると、おばあさんが階段から上がってきて、
「プラザホテルってどこ?」
と聞いてきました(そんな風に聞こえました:勝手に・・・)。
管理人が、
「プラザホテル?あれです。」
と言いながら指をさすと、おばさんは、息をハーハーさせながら
「イゴー?(これ?)」
と言って、残りの階段を上って行きました。
よく見れば、エレベーターもあるようですが、エレベーターに行くまでが長い!
それと、大きな駅の地下はお店が結構入っていて、ちょっとした買い物ができる便利さがあります。
そうそう、日本でも最近増えていますが、駅の外国語表示がソウルでも発達しています。日本語で書かれてあるので、そこそこ便利です。
言葉。
韓国人は英語教育に力を入れていると聞いていたのですが、街で案外英語が通じないことがわかりました。中高年ともなると、余計にそうです。でも、でもです!中国語が使えるケースが結構あります。中国語は便利です(笑+汗)。
食。
美味しくないというものは、まずないと思いますが、管理人にとっては味が濃すぎて、また甘かったりして、飽きがきやすい気がしました。珍しく、今回は2日目にして和食が食べたいと真剣に思い始めました。
そんなこんなで、短い滞在でしたが、様々な発見をした年末年始でした。
こんな感じで、足が弱かったり高齢者は移動が大変なのではないか?と思いました。