アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1199 ご近所問題勃発? の巻

 長期のインドネシア滞在はいつものことでも、今回は今まで経験しなかったことが次々に発生、疲れ気味です。

 昨日はまた嫌なことが。

 ホテルの客のトラブルです。

 昨日、朝出かけぎわにフロントの方が、
「奥様、お時間よろしいでしょうか?マネージャーがお話したいたいと申しております。」
と。急いでいたので、夕方帰る時間を伝え、出かけました。

 夕方、帰ってフロントにマネージャーの件を伝えると、マネージャが出てきました。
「お忙しいところ申し訳ございません。今、お時間はよろしいでしょうか?」
と話が始まり、どうやら近隣の部屋の宿泊客が、管理人の部屋から昨夜もの音がして夜寝られなかった、とクレームをつけたというのです。
 その客とやら、80を超えるような年恰好の老夫婦。インドネシアの国旗の一番下に青を足した国旗の国の人です。「下手くそ」ながら、たどたどしいインドネシア語を話す夫婦で、想像するに東インド会社時代に幼少期を過ごしたのではないか?と。
 朝などレストランで見かける夫婦でした。申し訳ないですが、外見から、かなりインパクトの強い印象的な人物。ある意味目立つ存在でした。

 物音で寝られないと言われても、言われるような音を立てていない身に覚えのない言いがかりでした。

 マネージャーの口ぶりから困った様子が伺われ、管理人は納得しないまま、その場では「わかりました」と答えました。

 しかし、どう考えてもありえないクレームに”不愉快指数”が急上昇。

 夕食を食べてホテルに戻った時、フロントにいたスタッフにその夫婦のことを話し、
「あのご夫婦が私より長く滞在されるようでしたら、部屋を変わるか、私がこのホテルを出て別のホテルに移ります。怒っているわけではありませんが、身に覚えのないクレームをホテルに言いつけられ不愉快ですし、第一どの客もこの老夫婦の機嫌を伺いながら滞在するのは苦痛だと思いますよ。たとえ、私が他に移ろうとも、新たな客はまた同じことになりますよ。それに、私は言わないだけですけど、あのご夫婦だって壁を叩くのかぶつかったのかわかりませんが、雑音を出すこともありましたよ。」
と満面の笑み!で伝えると、フロントの女性は、ほとほと困った様子で実情を話し始めました。
「実はあのお客さんは、毎日、しょっちゅうああだこうだといろんなクレームを持ってくるんです。ホテルとしてもどうなのか。。。と困っていることも確かです。具合が悪いとかいうこともあるようですけど、ちょっと。。。ねえ。。。」
と。

 日本のホテルであればこんなことは言わないと思いますが、そこはインドネシア(笑)。
 
 すると、今日の昼過ぎ、外から帰った管理人に二人のマネージャーが寄り添ってきて、
「奥様、大丈夫ですか?万事、穏やかにいきますように・・・・」
と。

 部屋を移る、あるいは老夫婦を移すべき、さらには管理人がホテルを出て、別のホテルに移る、という可能性を示唆されたフロントは、これは大変と思ったか、マネージャーたちに報告をあげたんでしょうね。

 バリは、今景気が悪く、またホテル乱建設で部屋の過剰供給。観光客が伸びるわけでもなく稼働率の悪さ。結果、室料の値下げは、このハイシーズンでさえも一目瞭然。
 さらに、ネットの口コミ情報の恐ろしさも十分見にしみてわかっている接客業界だけに、マイナス面をネットでさらされれば経営にも支障がきたされることは火を見るより明らか。

 すこし安心したのは、その老夫婦はどうもあちこちでそんなトラブル、不快感を巻き起こすらしく、言ってみれば管理人も被害者か?です。