かかりつけ医からタクシーで帰宅しようと車に乗り、ふと考えました。自宅近所のかかりつけ内科に行っても、もしこれが内科的疾患でなければ、またそこで管理人が嫌いな某救急病院に行くよう勧められるに違いない。だとしたら、先のかかりつけ医と万が一、手術をする場合はこの病院で、と決めていた病院の方が良いのでは?と。
行き先をまた変更して、最初のかかりつけ医から徒歩5〜6分の救急指定の病院へ。タクシー を降りると、もう歩くのも辛いくらい痛かったのか路肩の縁石に座り込んでいたら、病院から出てきた若い患者さん夫婦が駆け寄ってきて
「大丈夫ですか?」
と声がけしてくださり、ご主人は病院に駆け込み受付の人を呼んできました。受付の人が車椅子を押して3人出てきてくれ、車椅子に乗せられ、救急患者観察室へ運ばれました。
看護師や医師が、
「どうしましたか。どこが痛いですか。いつからですか・・・」
と問診。総合診療のような医者、内科、婦人科、外科?などいろんな医者が入れ替わり立ち代り問診、触診して、採血、血圧、画像診断、心電図など、すごいチームプレイでした。
「鎮痛剤を点滴で入れますよ」
と痛み止めを開始。でも全然効いてる感じがなく、痛くて痛くてどうしようもない。。。筋肉注射でもっと強い鎮痛剤をうってみようということになり、今話題の筋肉注射。そっちの方が腹痛より痛い!笑
流石にその注射は効果が出てきたようで、痛みが治まってきました。
そうこうしていると、テレビでよくみるコロナのPRC検査の完全防備をした医師入場!
「この後、緊急手術入院になる場合に備えて、これ検査します。あとね、これ痛いよ!10秒間、グリグリグリ・・・」
と、鼻に綿棒を入れて帰って行きました。だけど、PCRよりもお腹が痛くて、今回はこのPCRが痛いかどうか、そんなに気にならなかったです。
少ししてCTの画像をみる医師。
「ねね、見れる?これ。卵巣がエコーで見たときは6センチ×4センチくらいかなと思ったけど、これでみると、10センチ×6センチはあるように見えるのね。で、これ、今、鎮痛剤で痛みが取れても、またいつか同じように痛くなったり、あるいは破裂したり、茎がねじれて壊死した場合、腹膜炎を起こして命に関わることが起こりうるから、今から手術で取ったほうがいいように思うけど、どう?」
と。
写真に写る卵巣・・・巨大!片側だけ異常に膨れているのが一目瞭然。しかも、本来分割していないはずの卵巣は、その方向から見ただけでも2分割。こうなると、部屋ごとの内容物が同じかどうかも怪しいし、また卵巣嚢腫は良性であったものが悪性(ガン)に転じることも珍しくなく、自覚症状もかなり出にくい、出たときは末期ということは知っていたので、1分後には手術することを決めました(笑)。
予定して受ける手術と違い、緊急手術はその時、非常事態の陥っている原因部位のみの手術しかできないので、仮に周辺臓器にも病変があってもそこは手術対象外なのだとか。どうせなら、一回仕事でやってよ〜〜〜と思いますが・・・・笑
少しして男性看護師が、
「足の大きさ測りますよ・・・」
と。そして持ってきたのが血栓防止タイツ。
そして看護師は、せっせとこのきついタイツを履かせてくれました。ふと思いました。
「これ、何かに似てる・・・あ!!!おばけのQ太郎だ!そうか、これ、オバQタイツと命名しよう!」
と馬鹿なことを考える余裕も出てきました。
手術室が空くのを待つこと2時間弱(あの病院は手術室が5、6部屋あったぞ・・・)、執刀医の手配、準備、術式の検討、管理人が手術室に運ばれるまで周辺では色々な動きがあったように見えました。
その間、今回の主治医になった医師が観察室で管理人の様子を見ながら、
「だいぶ痛いのはおさまってきたかな?さっき、すごく痛かったみたいで、痛そうだったもんなぁ・・・。」
と。
でも、噂に聞いていた卵巣の茎捻転の痛さより痛みがないように思っていました。医者や経験者は、
「卵巣が捻転したら、痛いってもんじゃないし、のたうち回るような痛さでとにかく家でどうにかしようという感じの痛さじゃないから」
と言っていましたので、もっと痛いのかと思っていました。管理人はといえば、朝から自力で仕事へ行き、病院へも自力移動できていたし、経験者よりやや軽い痛み?あるいは管理人の痛みに対する耐性が強いだけ?
そうこうしているうちに、夕方7時に手術室に入り麻酔開始。9時頃には手術が終わっていたらしいです。
手術前の準備なしの緊急手術でしたので、全ておまかせ・・・の手術でした。