アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その794 中国のバブル の巻

 世界各地で中国人観光客のあれこれが話題になって、結構な時間が経っているように思いますが、中国はバブルにわいた状態がじょじょに、「あれ?これって???」の雰囲気が漂っているようです。

 今夜の民放では、先週に続いて中国経済の特集をやっていましたが、投資とそのリスクがテーマでした。いわゆるゴーズトタウンです。シャドーバンキングが問題になっていました。

 お金に細かいイメージがある中国人ですが、あんなにも簡単に高額な投資を決断するとは意外な気がします。

 管理人は、もう3年か4年くらい前だったでしょうか、ゴーストタウンを見たことがあります。場所は蘇州でした。

 夜にホテルに到着しました。そのホテルの周辺は高層マンションが立ち並んでいますが、明かりがない暗いエリアでした。商店らしきものもない、あってもなんだか活気がない、人がいるの?と思うような地域でした。

 ホテル自体は営業していますし、日本人をはじめ外国人観光客が宿泊していました。でも、街としての機能を感じない場所でした。

 ガイドさんが、
「ここはゴーストタウン。投資目的で買った大都会の人たちが住むわけがない。だから、誰も住んでいないマンションです。」
といっていました。

 はっきりいって怖い、異様な雰囲気満載でした。

 今夜のテレビでも結論でいっていましたが、はじけないバブルはないわけですから、今後の中国がどうなっていくのか、管理人はかなり興味があります。


 中国を笑っている場合じゃないかも、と思う事例がインドネシアでも。さすがにゴーストタウンは目立った存在になっていませんが、大規模建設が資金ショートで途中で終わってるものはあるし、好景気にあおられて、物価上昇、しかし賃金はそれに連動してどんどん上昇とはいかないのです。そこかしこで、賃上げデモが起こっているようですが、経営者としてはそうそう要求をのみたくないのも事実。
 でも、このままでは都市部で生活する人の生活は逼迫するのは間違いないように思います。経済成長著しくとはいうけれど、中国もインドネシアも人口が多いだけに、その恩恵に与っている数も一見して多いように思いますが、多くの国民は、まだまだ豊かさを満喫する生活とはほど遠いように思います。ただ言えることは、中国とインドネシアは、国家体制が違いますので、インドネシアの方が、まだ若干人間性を感じられるかなと。

 アベノミクスといって、一人舞い上がっている某政治家。しかし、この人は日本国民の生活を、どの程度正確に理解しているのか?一部大企業だけの事例で、この政策、あの政策が成功していると思ったら大間違いと言うことに気づいているのでしょうか?

 やっぱり、暗闇街道まっしぐらの日本という気がします。