アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その803 カッタちがい の巻

 昨日、インドネシアからのビジネス客たちを案内していた時のこと。某ディスカウント店で会計をしようとインドネシア人たちがレジで待っていると、別の国の3人の男性がやってきました。

 レジの男性店員に、
「カッター」
といって、段ボール箱を切る仕草をしました。店員さんは、
「かった?」
といい、もう一人の店員と
「買ったのか?」
と話していました。すると再度、その外国人が、
「カッター」
というと、店員さんは、
「お金払ったの?買った?」
と日本語で聞いていました。
 管理人はそのやり取りがあまりにも滑稽で吹き出してしまいました。それを見て、
「え?どうしたの?この人たち」
という顔をしている我がインドネシア人の客人たち。

 すると、その外国人の友達が、
「ナイフ」
と言いました。
 店員さんは、
「買ったの?」
とまた聞いています。相手は日本語が全くわからないのに、店員さんは無愛想に、買ったか買ってないかをきくばかり。

 なんとかかんとか支払いを済ませた段ボールかどうかを聞かれていることに気づいた外国人は、お金を払い、再度、
「カッター」
と。

 店員さんは、
「あ?切るのか?それ、二階」
と日本語で押し通していました。

 あの3人の外国人はタイ人でした。

 インドネシア人たちが会計を済ませ、その場を立ち去る時、管理人に言いました。
「あの人たち、箱を切りたかったのでは?ずっと”カッタール”(インドネシア人がいうとカッターはそんな発音になる)といってたよな。」
と笑っていました。

 外国人同士ならわかること?いや、あの店員さん、ちょっとテンパったのか?(笑)

 帰りにエレベーターに乗ると、黒人男性が乗ってきました。いきなり英語で、
「あなたたちは、ベトナム人?フィリピン人?」
と聞き、
インドネシア
と答えると、
「僕はギニア。」
と出身国を紹介していました。でも、管理人たちは誰も、
ギニアってアフリカだよね?でもどこ?それ?」
で、頭がテンテンテン・・・。
 すると、そのギニア人が、
「知らない?アフリカだよ。」
といって降りて行きました。

 都心のディスカウントショップは、まるで空港みたいにいろんな国の人がいます。