アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その908 腐ったデイツを再生? の巻


 イスラム教の断食月ラマダンには欠かせない食品の1つにデイツがあります。インドネシアでも断食が始まるころになると、スーパーや店先でデイツが売られるのはラマダンの風物詩。

 さて、このデイツ。インドネシアでは「クルマ」と言って、甘い干し柿のような味が美味しい!ところが、このデイツをめぐって、ちょっと怖い事実が発覚。適切な保存方法であれば、1年ほど保存できるそうですが、そうでなければ保存食とはいえ腐ってしまうらしのです。そこまでは、どの食材でも当たり前の話。

 しかし!この腐ったデイツを加工して販売するという疑惑。腐ったデイツは、まず臭いが悪く(これ、当たり前)、特に卸売りの場合は大きな袋に入って売られるデイツが、デイツどうしでくっついてしまい、白い斑点が特徴だそうです。

 そこで、ホウ酸とヤシ油を加えて、美味しそうなデイツに再生するという怖い裏技。どんな味かしりませんが、腐ったものをキロあたり1万ルピア(テレビのインタニュー対象の話では、約100円)で仕入れるという話。
 こうして再生したデイツ、どんな味なんだろう?食べてみる必要はないですが、おそらく知らずに食べている人がたくさんいそうです。

 聖なるラマダンに、こんな不正が横行する?怖いです。