アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1359 旧岩崎邸庭園 の巻

 上野にある旧岩崎邸庭園の見学に行きました。ちょっと空いた時間に勉強です(汗)。


 旧岩崎邸庭園は、1896年(明治29年)に、三菱第三代社長の久彌の本邸として造られたもの。現存する建物は当時の敷地の3分の1の敷地面積に、洋館、撞球室、和館の3棟。

 洋館は、イギリスから招聘され東大で教鞭をとったジョサイア・コンドル氏。ぱっと見た印象は、外観がヨーロッパの宮殿のような感じがしますが、この旧岩崎邸は木造。洋館の南側には柱が何本もたっていますが、インドネシア、マレーシア、シンガポールで見るようなコロニアル様式

 重要文化財ゆえ、室内での写真撮影は禁止でした。

 管理人が一番感じたのは、日中にも関わらず室内が暗いこと。昔は今のように昼夜問わずう室内がこうこうと明るいということはなかったんだろうなぁ、、、と思いました。そして、どの部屋も、どの空間も広く天井は高いのですが、夏は暑かったでしょうし、冬は寒かったのではとも思いました。
 
 普段、久彌氏の家族は和館で生活をし、洋館は久彌氏の書斎と客間として使っていたそうです。客間も面白い工夫がありました。男性客は食事の後、ビリヤードへ、女性客は女性専用の談話室で歓談。寝室も、男性客用と女性客用では、内装に違いがありました。女性客の寝室は、女性用の談話室もそうですが、イスラム様式を用いたデザインで、壁の色もピンクでやさしくやわらかなものでした。

 洋館の中には数台の暖炉がありましたが、一つ一つデザインが異なるこだわり様。

 通路などの壁には、大きな鏡がかかっていました。しかし、鏡が壁の上部にかかっているのにはわけがありました。姿見として使うためではなく、部屋の奥行きをだしたり、採光の目的だったそうです。

 無料ボランティアのガイドさんの案内で見学しましたが、1時間ほどの案内でした。結構、長い!

 建物の外観を写真撮影することはできるようでしたが、様々なサイトで紹介されているので撮影しませんでした。でも、庭に咲いていたあじさいを撮影しました。



 大きなお屋敷を見た後、雨に濡れるアジサイは、ほっとする絵でした。