昨日の午後、初めて行った地域でのことです。何か鈍い、でも大きな音を聞きました。うん???と思ったら、路上に誰かが倒れていました。里子が、
「あ!おじいちゃん、倒れてる!」
と現場に駆けつけると、通行人が、
「おじいちゃん、大丈夫ですか?誰か救急車呼んで!」
と。
里子が管理人に、
「119、電話して!」とスマホを操作し、管理人が救急車を呼びました。
通行人によると、歩いているおじいちゃんがバランスを崩したのか転倒し顔から出血。
119は、テレビで見る通り、
「火事ですか?救急ですか?」
と。
「救急です。路上で高齢者の男性が転倒して、頭部からの出血があります。意識はあります。」と答えると、
「今いらっしゃる場所の住所はどこですか?」
と。
住所と言われても、初めてきた場所だし、わかるのか???と周囲を見回すと、電信柱に住所が貼られていました。
「東京都・・・・・・・。ナビパーキングと〇〇マンションの前にいます。」
と答えると、
「出血部分には触らないでおいてください。10分くらいで到着します。ご家族への連絡は住んでいますか?」
と。
家族への連絡はしておらず、おじいちゃんに聞くと、すぐそこの団地と言うのですが、家には奥さんしかいないと。
10分ほどして救急車の音が聞こえてきましたが、どっちの方から来るのかわからず、里子が周辺を見て、救急車が見えたのか大きく手を振って救急車を誘導しました。
おじいちゃんも意識はあり、認知機能も落ちているようでもなく、自宅の電話番号や住所など答えられる状態でした。
通行人の50代くらいのご夫婦は、おそらく学校の先生かなと思いますが、里子に使い捨て手袋がないか?氷を調達できないか?など指示を出し、里子は近所の美容室に走り、手袋や氷などをもらってきました。
救護、介護の訓練を受けているのは里子だけ。あとはおそらく職業柄身につけた対応・・・と想像しながら、4人で連携、なんとかおじいちゃんを救急車に繋ぎ解散しました。
普段、電信柱の住所など気にすることもなく、見かけてもなんの役になっているのか考えたこともありませんでした。でも、昨日のようなことがあると、あの電信柱の住所表示は素晴らしい機能を持ったもの!と思いました。