インドネシアには、中学、高校を卒業する際に国歌試験があります。卒業試験です。全国統一の日程で統一問題を解くのです。基準に満たない生徒は卒業できないことになっています。
今、インドネシアではまさにその国家試験の時期を迎えており、中学生、高校生たちは落ち着かない緊張の日々を過ごしています。
日本にはこのような制度がないので、学校ごとの裁量で卒業要件を満たせば卒業できますね。という意味では、インドネシアのこの卒業試験は、厳しいものかもしれません。
大抵、この試験の前に受験生たちが一同にかいして、集団礼拝をするシーンが報じられますが、やはり窮地に追い込まれると神頼み?
今日の衛星放送では、さまざまな受験シーンが放送されていました。試験中に居眠りしている生徒、警察で試験を受ける非行少年、シスターの介助によってマークシートに解答を塗りつぶす目が見えない生徒、病気療養中のため、病院のベッドの上で受験する生徒、試験中に失神して病院へ運ばれる生徒などなど。最も驚いたのは、カンニングをしながら解答を塗りつぶす生徒たちの映像。
結果が出たら、歓喜の声をあげる生徒、不合格で号泣、失神する生徒がいることも、毎年恒例の季節の風物詩のようになっています。