インドネシア人たちが、口をそろえていいました。
「日本の冬になると、体が痒いよね。風呂には入ってるから垢がたまってるわけでもないし。乾燥してるから、とにかく痒い。」
彼女がいうには、夏でも皮膚が粉をふいたようになるのだそうです。それが冬になると、ひどくなるのだとか。
「あなた、痒くならない?」
と聞かれ、
「ならないよ。でも、皮膚が乾燥して細かく剥がれた皮膚がストッキングについてるってことはある。」
と答えると、
「へ?痒くないの?ローションつけてるでしょう?」
と、次なる質問。
「顔はつけるけど、体までつけないよ。」
と言うと、仰天していました。
そこにいた他のインドネシア人も、やはり痒いそうです。
熱帯の高温多湿なところで育った人は、日本の乾燥した冬が辛いのかな。
管理人は、乾期のインドネシアで、痒くまではならないものの皮膚がとても乾燥します。
日本の冬より湿度があるはずなのに、毎回カピカピになります。ですから、日本ではつけないローションを、インドネシアでは毎日せっせと塗るわけです。
雨期のインドネシアでは、まるで頭から水をかぶったがごとく、滝のような汗をかきます。でも、インドネシアの人々は、そうなっていません。
生まれ育った環境で、皮膚の状態は、その土地に適応した状態ができあがるのでしょうか。
それにしても、インドネシア人たちが口をそろえて、
「痒い、痒い」
というので、ちょっとおかしくて笑ってしまいました。