アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1149 中国のキリスト教会 の巻

 ずいぶん前から、中国でキリスト教の教会が弾圧を受けていると言う話を聞いてはいました。今日、テレビのニュースでその様子が報道され、中国のキリスト教徒が直面する現実を見ました。

 ニュースでは、中国国内での経済格差から生じる貧富の問題が、人々をキリスト教へと向かわせる1つの背景になっていると言っていました。貧困から解放されたい、宗教に興味を持つ、ということのようです。キリスト教徒の人数は、共産党員を上回るといっていました。

 もし本当ならば、キリスト教徒は巨大勢力と捉えられ、政府にとっては無視できない存在であることは間違いないでしょう。しかし、平和のうちに解決しようとする考え方が正しく中国人のキリスト教徒の心にあるならば、中国政府が想像するような動きがおこるのでしょうか。

 ニュースの中で、政府の記者会見で、中国は法の下に信仰の自由が保障されている、と答えていましたが、本当にそうであれば、なぜ、警察がキリスト教徒に暴行を加えたり、違法建築だとして教会の建物を破壊するのでしょうか?
 最近では、建物そのものを壊すのはダメージが大きすぎるから、表に掲げている十字架を撤去せよという命令が主流になってきたのだとか。

 中国のこうした現実を見て、あらためて「フランシスコの平和の祈り」に思いをよせます。