アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1433 ―「南方風俗スケッチ」と「断腸亭日乗」から見る戦時下の風景― 千葉県市川市 芳澤ガーデンギャラリー の巻 

 戦時中、インドネシアシンガポールの人々や町の様子をスケッチした絵の展覧会があるというので行ってみました。

http://www.tekona.net/event/detail.php?id=6619

 場所は、千葉県市川市の芳澤ガーデンギャラリー。JR総武線市川駅から徒歩で15分はかかったと思います。でも地図を用意していけば、迷うような場所ではありませんし、途中に案内の看板(小さい)があります。京成線の駅の方が若干近いかも。。。

 さて、お目当ての絵。一枚目を見た瞬間、
「70年前も今も同じじゃん!」
が管理人の感想。

 サロン(腰布)を巻いた男性が、肩に棒を担ぎ、棒の両端には借り入れた稲穂がぶら下がっている、そのそばに同じようなかっこうをした男性たちがしゃがんでいる。
 ラタンで作った椅子に座っている人。管理人が30年以上も前にインドネシアに初めて行った頃に滞在した家にもありました。今もあるのかな?

 どの絵を見ても、ほとんどが今も同じような服装、仕草だと思いましたが、違うなぁと思ったのは町の様子です。さすがに建物は今と70年前では、大きく変化していました。

 これをどう解釈すべきか・・・

 写真で見るのと、水彩画で見るのとでは、受ける印象は違うと思いますが、写真よりも手書きの水彩画の方が、なんとなく当時の様子が生々しく伝わってくるような気もします。

 日本の昔であれば、きっと桜の花が描かれているであろうと思いますが、インドネシアの昔の花はブーゲンビリアブーゲンビリアも、昔も今も同じように美しい色です。

 ダイナミックに変化しているインドネシア。でも、細かく観察すると、極端に変化した人や物と、ほとんど変わらない人や物があることを、あらためて感じさせられました。

 偶然、会場についた時間に和楽のコンサートをやっていました。尺八と篠笛のアンサンブルでした。来月はガムランのコンサートだそうです。そっちの方が興味あります。