アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1508 不法残留外国人 の巻

 今日の讀賣新聞朝刊一面トップは、「ビザ免除 不法残留倍増 タイ・インドネシア人「短期滞在」来日」という見出しでした。

 日本へ観光に来るににビザ免除国になったタイ・インドネシアから、短期滞在のビザで来日、そもそも観光などする目的はなく、就労目的で来日する人が増えているという内容です。

 そのためのブローカーもいるようで、関東で農業などをしているというもの。

 

 インドネシアの旅券は、どのタイプでもビザ免除というわけではなくIC旅券に限っての話です。管理人が知る限りでは、IC旅券はインドネシアのどの地域でも発行できるものではないようですが、IC旅券を取得すれば、15日間の短期滞在ができるというものです。

 

 普通に観光するには十分な日数だろうと思います。

 

 不法残留が新たな違法行為につながる可能性もあるといい、今後、どう取り締まるのか難しい問題でしょう。観光に来たという人を、「あなたは観光に来たわけじゃないでしょう!」と空港の入管が見抜くケースもあるようですが、なかなか全部を見分けることが難しいのも現実ですね。

 

 こういう不法行為をする外国人のおかげで、本当に日本にきて観光したいと思う外国人や、あるいは日本に留学しようと思う人のチャンスを奪うことにもなりかねないと思うと、なんとも悩ましい問題です。

 

 こうした不法残留以外にも近年インドネシア人の中には、難民申請をするケースも多いと聞きます。難民の定義に当てはまらない理由で申請することもあるのか、まず難民認定を受けられないようです。そもそも日本は難民認定がほぼ出ない国と言われていますので、ましてやインドネシアのような国情であれば、難民認定を受けるのは難しいのでしょう。

 

 日本の労働者不足、少子高齢化問題は、昨年始まった特定技能1号、2号の制度で解決されるのでしょうか?楽観できないと思います。

 特定技能1号の資格を得るのも、よく観察してみると難しい気がします。条件上は、日本語能力がさほど高度でなくても資格試験を受けることができることになっているようですが、本当にそんなにできなかったら仕事にならないでしょう?と思うのです。

 

 この制度が本格始動して数年立つ頃に、また見直しがなされるのでしょうか?しばし、この問題のウォッチャーになろうと思います。